ガイドライン

(旧版)科学的根拠に基づく糖尿病診療ガイドライン

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10.糖尿病足病変―フットケア


解説

4.糖尿病足潰瘍の治療

糖尿病足潰瘍を発見した場合は,潰瘍の大きさや深さと,腱や関節や骨に至っているか否かをデブリドメントやX線写真などで確認する.同時に,感染の有無と血流障害や神経障害の程度を確認する.血流障害はABIや下肢動脈エコーやX線写真,MRA(magnetic resonance angiography)などで評価し,神経障害はモノフィラメントやアキレス腱反射で評価する.足潰瘍の治療は,潰瘍の大きさや深さや,感染や血流障害の有無により異なるが,局所のデブリドメント,免荷,血糖コントロール,創のケアは必須である.感染を伴っていれば,創部培養で菌を同定しながら抗生物質の投与を行う.潰瘍の程度によるが,時期を逸することなく皮膚科,形成外科,血管外科,整形外科などに依頼することが重要である.
血流障害が潰瘍に影響しているようであれば,血管拡張薬の投与や血流を改善する血管形成術や血管外科的処置などを行う.免荷には車椅子を使用したりベッド上安静により体重をかけない方法や,減圧ギプス,減圧中敷きを加えたブーツを用いるなどの方法がある.荷重による小外傷が足潰瘍形成には重要な働きをするので,日常的に局所的な圧負荷を避けることが重要であるa),b)


 

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