事業概要

[最終更新日] 2023年12月26日

EBM普及推進事業(Minds)は、質の高い診療ガイドラインの普及を通じて、患者と医療者の意思決定を支援し、医療の質の向上を図ることを目的としています。具体的には、患者と医療者が、充分に科学的合理性が高いと考えられる診療方法の選択肢について情報を共有し、患者の価値観・希望や、医療者としての倫理性、社会的な制約条件等を考慮して、患者と医療者の合意の上で、最善の診療方法を選択できるように、診療ガイドラインおよびその関連情報を提供することで情報面からの支援をするものです。

Minds(マインズ)という言葉は、Medical Information Distribution Serviceの頭文字に由来し、本事業の通称として用いられています。

本事業の経緯としては、2002年度から厚生労働科学研究費補助金を受け、診療ガイドラインデータベース構築を開始し、2004年度からウェブサイトを通じた診療ガイドラインの公開を始めました。2011年度からは厚生労働省委託事業(EBM[根拠に基づく医療]普及推進事業)として継続しています。
Mindsは、診療ガイドライン評価選定・公開、診療ガイドライン作成支援、診療ガイドライン活用促進を事業の柱とし、診療ガイドラインデータベース「Mindsガイドラインライブラリ」を運営し、インターネットを通じて、いつでも、どこでも、誰もが診療ガイドラインや一般向けの解説等を閲覧できる環境を用意しています。

EBM普及推進事業Mindsのあゆみ(2001.12~)

2001年12月日本医療機能評価機構にてEBMデータベース事業導入を決定
2002年4月EBM医療情報サービスセンターを設置
2004年5月Mindsウェブサイトの一般公開開始
医療提供者向け診療ガイドラインの掲載開始
2005年4月学会版ガイドライン解説掲載開始
Guidelines International Network (G-I-N) の 組織会員になる
2006年10月第1回診療ガイドライン作成グループ意見交換会を開催(以降、毎年開催)
2008年9月Mindsウェブサイトリニューアル
2011年2月MindsウェブサイトにENGLISHページを開設
日本で作成された診療ガイドラインの英語版を掲載開始
4月EBM・診療ガイドライン事業が、厚生労働科学研究費補助金による研究事業から厚生労働省委託事業(EBM[根拠に基づく医療]普及推進事業)となり、発展・継続する【2011年度から現在に至る】
8月Guidelines International Network (G-I-N) Conferenceへ参加開始(以降、毎年参加)
2012年2月Mindsウェブサイトリニューアル
10月International Society for Quality in Health Care (ISQua) 国際学術総会へ参加開始
2013年5月診療ガイドライン作成ワークショップを開催(以降、毎年開催)
2014年3月「Minds診療ガイドライン作成マニュアルver.1.0」公開
4月「Minds診療ガイドライン作成の手引き 2014」発刊
5月診療ガイドライン作成支援システム「GUIDE」公開(2020年3月末にて終了)
2015年8月Mindsモバイル提供開始
2016年3月Mindsウェブサイトリニューアル(トップページ)
11月診療ガイドライン活用事例紹介の公開開始
2017年5月診療ガイドライン作成支援総合相談窓口の公開開始
「よくわかる診療ガイドライン(第1部・第2部・第3部)」公開
7月Mindsウェブサイトリニューアル(Mindsモバイル機能を統合)
12月「Minds診療ガイドライン作成マニュアル2017」公開
2018年3月「患者・市民向け情報ページ」の公開開始
「診療ガイドラインへの患者・市民参加の体験談」の公開開始
4月診療ガイドライン公開前評価の試行開始
11月作成中の診療ガイドライン情報「診療ガイドラインレジストリ」の公開開始
2019年3月Minds Tokyo GRADE Center 設立
Mindsウェブサイトリニューアル(モバイルファーストの概念を導入)
4月診療ガイドライン公開前評価の導入開始
7月「Minds Tokyo GRADE Center」のページを公開開始
「患者・市民向けQ&A」の公開開始
11月Minds Tokyo GRADE Center 設立記念講演会 開催
2020年3月「診療ガイドラインの活用と有効性評価」のページを公開開始
2021年3月「Minds診療ガイドライン作成マニュアル2020 ver.3.0」公開
12月「COVID-19に関する情報提供」のページを公開開始
2023年12月Mindsウェブサイト全面リニューアル