~「急性胆管炎・胆嚢炎診療ガイドライン」の取り組みから~
バンドルによる診療ガイドラインの普及とDPCデータによる評価のこころみ

[最終更新日] 2023年12月26日

インタビュー:
真弓 俊彦 先生(産業医科大学救急医学講座 教授)
松田 晋哉 先生(産業医科大学医学部公衆衛生学講座 教授)
聞き手・編集・構成:日本医療機能評価機構EBM普及推進事業Minds事務局

2020年3月5日 掲載

1.「急性胆管炎・胆嚢炎診療ガイドライン」作成の経緯

急性胆管炎・胆嚢炎は頻度が高く、急性期に適切な処置が必要な疾患です。特に胆管炎は急激に悪化し、死亡に至ることもあるため、可能な限り早く適切な評価や治療を行うことが求められます。
2005年に最初の「急性胆管炎・胆嚢炎診療ガイドライン」が作成されるまで、急性胆管炎・胆嚢炎に関する世界共通の診断基準や重症度基準は存在しませんでした。そのため、手術時期などの診療内容に施設間や医師間で差が大きいのが実情でした。
そこで、日本腹部救急医学会理事長高田忠敬先生(当時)を中心として、急性胆道炎の診療ガイドライン作成出版委員会(厚生労働科学研究[医療技術評価総合研究事業]急性胆道炎の診療ガイドラインの作成・普及に関する研究班、日本腹部救急医学会、日本胆道学会、日本肝胆膵外科学会)が立ちあがり、「第1版 急性胆管炎・胆嚢炎ガイドライン」が2005年に作成されました。
本ガイドラインは、専門医だけではなく初期治療にあたる臨床医に向けて、実際的な診療指針を提供することを目的に作成されました。作成にあたっては、システマティックに文献を検索・収集し、Cochrane libraryの分類法を用いて評価しました。なにより、「第1版 急性胆管炎・胆嚢炎診療ガイドライン」は、急性胆管炎・胆嚢炎の診断基準を世界に先駆けて提案したことが大きな特徴です。

「急性胆管炎・胆嚢炎診療ガイドライン」は、第1版の作成から以下のように改訂を重ねました。

●「国内版第1版 急性胆管炎・胆嚢炎診療ガイドライン」作成(2005年)

●「国際版第1版〔TG07〕 急性胆管炎・胆嚢炎診療ガイドライン」作成(2007年)
2006年に東京で国際会議を開催し、海外の研究者と協力して国際版ガイドラインを作成しました。

●「国際版第2版〔TG13〕 急性胆管炎・胆嚢炎診療ガイドライン」作成(2013年1月)
国内版第1版、国際版第1版〔TG07〕の内容に若干の相違があることから、海外委員と協働して改訂を行い、ジャーナル上で無料公開しました1)。なお、この版より、バンドル(詳細後述)を作成し、推奨度もGRADEシステムを用いて明解なものにしました。

●「国内版第2版〔TG13〕 急性胆管炎・胆嚢炎診療ガイドライン」作成(2013年3月)
国際版第2版〔TG13〕の日本語版として、日本のDPC制度に合わせた項目を追加するなどして出版をしました。この版より、アプリ版(Android版とiOS版)を作成し、無料公開しました。

●「国際版第3版〔TG18〕 急性胆管炎・胆嚢炎診療ガイドライン」作成(2018年1月)
「国際版第2版〔TG13〕」の内容が固まった後、台湾・日本の共同で〔TG13〕に関する大規模疫学調査などが2012年に開始され、約12,000例の患者のデータがretrospectiveに解析されました。〔TG18〕は、こうした客観的評価や最新の知見を踏まえながら作成し、ジャーナル上で無料公開をしました2)。また、作成過程の資料(検索式やスクリーニング結果、PICO-CQ表、システマティックレビューシート、推奨作成と投票結果など)についても、ウェブサイトに公開しています2)

●「国内版第3版作成〔TG18〕 急性胆管炎・胆嚢炎診療ガイドライン」作成(2018年9月)3)
国際版第3版〔TG18〕の日本語版として作成しました。

参考)日本肝胆膵外科学会 急性胆管炎・胆嚢炎のガイドライン
http://www.jshbps.jp/modules/publications/index.php?content_id=7

1) Takada T, Strasberg SM, Solomkin JS, et al. TG13: Updated Tokyo Guidelines for the management of acute cholangitis and cholecystitis. Journal of Hepato-Biliary-Pancreatic Sciences, 2013 Jan;20(1)

2) 日本肝胆膵外科学会 (Japanese Society of Hepato-Biliary-Pancreatic Surgery)
Tokyo Guidelines 2018(TG18)
http://www.jshbps.jp/modules/en/index.php?content_id=47

3) 急性胆管炎・胆嚢炎診療ガイドライン改訂出版委員会.‐TG18新基準掲載‐ 急性胆管炎・胆嚢炎診療ガイドライン2018.2018年:医学図書出版

2. 診療ガイドラインの普及とバンドルの作成

2.1 普及において心掛けたこと

本診療ガイドラインの対象利用者は、専門医のみならず、初期治療を行う一般臨床医まで、急性胆管炎・胆嚢炎の診療にあたるすべての医師が含まれます。そこで、専門医に限らない幅広い普及を目指して、以下のような取り組みを行いました(ここでは、第2版の取り組みより紹介いたします)。

  • 診療ガイドライン国内電子版:日本医療機能評価機構 Mindsガイドラインライブラリ、各学会のホームページで無料公開
  • 診療ガイドライン国内書籍版:医学図書出版株式会社から出版
  • 国内書籍版の推奨度を中心に抜粋した小冊子を出版(2005年版のみ)
  • 診療ガイドライン国際版:論文として無料公開
  • モバイルアプリ:Android版とiOS版を作成し、ウェブに無料公開
  • 関連学会で作成前公聴会の実施、作成後は特別企画やシンポジウムなどで周知
  • 関連学会委員などに発刊前後に内容のアンケート調査を行って周知

なお、モバイルアプリは、診療ガイドラインの主要な内容を抽出したもので、診断基準、重症度判定基準、基本的診療方針のフローチャート、抗菌薬療法などの図表のほか、この版から設定されたバンドル(詳細後述)も利用できます4)

アプリの機能を活かして、現場で活用しやすいように、以下の機能を持たせました。

  • 診断基準と重症度判定基準の該当する項目を選択すると、自動的に診断と重症度が判定される計算システム
  • 重症度判定結果から関連するクリニカル・クエスチョン(CQ)へのリンク機能、判定や経過の保存機能
  • バンドルのチェックリストにおける判定
  • ダウンロード後の内容の自動更新システム(第2版〔TG13〕のアプリを利用している場合には、更新することで利用が可能)

2.2 バンドルの作成

バンドルとは、診療ガイドラインに示された推奨項目から、遵守されるべき重要ポイントを時系列的にまとめて表示したものです。
海外の報告では、敗血症についてバンドルの遵守と予後改善との関連性が報告されており、国内でも、本ガイドライン第1版〔TG07〕について、推奨度の高い項目を遵守することで、予後が改善することが報告されました(詳細後述)5)6)7)
こうした中で、バンドルを示す重要性に着目し、2013年に作成した「国内版第2版〔TG13〕」より、急性胆管炎、急性胆嚢炎それぞれについてバンドルを設定しました。また、「国内版第3版〔TG18〕」では、内容の改訂に従ってバンドルを見直しました(表1、2)。

表1.急性胆管炎バンドル
急性胆管炎を疑った場合、本診断基準を用い6~12時間毎に診断を繰り返す。
腹部単純X線、腹部超音波を施行し、できる限りCT、MRI、MRCPを施行する。
診断時、診断から24時間以内および24~48時間の各々の時間帯で、本重症度判定基準を用い重症度を繰り返し評価する。
診断がつき次第、初期治療として、絶食の上で十分量の輸液、電解質の補正、鎮痛薬投与、full doseの抗菌薬を静注する。
Grade Ⅰ(軽症)症例では、初期治療に24時間以内に反応しない場合、速やかに胆管ドレナージを施行する
Grade Ⅱ(中等症)症例では、初期治療を行いつつ、診断後早期に早期胆管ドレナージ術を行う
Grade Ⅲ(重症)症例では、初期治療とともに臓器サポートを直ちに行う
Grade Ⅱ(中等症)とⅢ(重症)症例では、血液と胆汁の細菌培養を行う。
急性胆管炎消褪後の胆嚢結石には胆嚢摘出術を行う。

※胆管ドレナージが不可能な場合、搬送を検討する。
「急性胆管炎・胆嚢炎診療ガイドライン2018[第3版]」(医学図書出版株式会社)より作成

表2.急性胆嚢炎バンドルチェックリスト
急性胆嚢炎を疑った場合、本診断基準を用い6~12時間毎に診断を繰り返す。
腹部超音波を施行し、できる限りCTも施行する。
診断時、診断から24時間以内および24~48時間の各々の時間帯で、本重症度判定基準を用い重症度を繰り返し評価する。
初期治療(絶食、十分量の輸液、電解質補正、鎮痛薬投与、full doseの抗菌薬)を行いつつ、胆嚢摘出術の適応を検討する。
Grade Ⅰ(軽症)症例では、耐術と判断すれば、発症から1週間以内(72時間以内がより望ましい)の腹腔鏡下胆嚢摘出術(Lap-C)が推奨される。
保存的治療を選択したGrade Ⅰ(軽症)症例では、24時間以内に軽快しない場合、胆嚢ドレナージや、耐術可能と考えられる場合にはLap-Cを検討する※。
Grade Ⅱ(中等症)症例では、経験を積んだ施設で、耐術と判断されれば、早期のLap-Cを考慮する。高リスク例では、緊急/早期に胆嚢ドレナージまたは待機的Lap-Cを検討する。
Grade Ⅲ(重症)症例で、高リスク例※※では速やかに胆嚢ドレナージを行う。経験を積んだ施設で、耐術と判断されれば※※、早期のLap-Cも試行可能である。
Grade Ⅱ(中等症)とⅢ(重症)症例では、血液と胆汁の細菌培養を行う。
集中治療を含めた全身管理、早期の胆嚢摘出術や胆嚢ドレナージなどが不可能な場合は、高次施設への速やかな搬送を検討する。

※:Charlson Comorbidity index(CCI)およびAmerican Society of Anesthesiologists physical status classification(ASA-PS)を用いて患者の全身状態を評価する。
※※:CCI、ASA-PSに加え、臓器障害の種類(治療反応性臓器障害または致死性臓器障害)を用いて患者の全身状態を評価する。
「急性胆管炎・胆嚢炎診療ガイドライン2018[第3版]」(医学図書出版株式会社)より作成

4)三浦文彦,佐野圭二,天野穂高,ほか.【TG13出版―Tokyo Guidelines 2007をほぼ全面改訂する理由,改訂過程の問題点―】TG13フローチャートの改訂とモバイルアプリケーションの開発.日本腹部救急医学会雑誌 2014;34:665-670

5)Dellinger RP, Levy MM, Carlet JM, et al. Surviving Sepsis Campaign : international guidelines for management of severe sepsis and septic shock : 2008. Crit Care Med 2008 ; 36 : 296-327.

6)Daniels R, Nutbeam T, Mc Namara G, et al. The sepsis six and the severe sepsis resuscitation bundle : a prospective observational cohort study. Emerg Med J 2011 ; 28 : 507-12.

7)Benneyan JC, Taseli A. Exact and approximate probability distributions of evidence-based bundle composite compliance measures. Health Care Manag Sci 2010 ; 13 : 193-209.

3. 診療ガイドラインをとりまく質の評価

3.1 普及の評価 ~アプリのダウンロード数の評価から~

2013年2月から2019年9月までの6年8カ月間について、アプリのダウンロード数を確認したところ、国際版も含めた新規ダウンロード数は,iOS版が50,366件,Android版が52,216件、総計で102,582件にのぼりました8)。その後もダウンロード数は順調に増加しています。こうした数字は、診療ガイドラインがどれくらい普及しているかの指標の一つになると考えています。また、国別のダウンロード数を経時的に評価することで、世界的な利用動向を把握しています。

3.2 DPCデータを用いた診療ガイドライン評価の実施

国際的にも診断や治療に関する共通した指標がなかった中で、わが国から「急性胆管炎・胆嚢炎診療ガイドライン」を作成・公開し、急性胆管炎・胆嚢炎の統一した診断・重症度判定基準を国内外に示したことが臨床現場にもたらした影響は大きいものと推測されました。しかし、ガイドラインに記載された検査や治療がどれほど実施されているか、患者アウトカムがどう変わったかは、実際の医療データから客観的に評価をすることが必要だと考えました。
ちょうど日本では、2003年からDPCが開始された折でした。そこで、急性胆管炎・胆嚢炎患者について、推奨の遵守状況や在院日数との関係についてDPCデータを用いて検討することで、診療ガイドラインの有用性を検討することとしました。
※DPC:Diagnosis Procedure Combination.特定機能病院などに導入された、急性期入院医療を対象とした診療報酬の包括評価制度です。

3.3 DPCデータを用いた評価の手法

●急性胆管炎患者における、重症度別の推奨遵守状況および遵守と死亡率との関連性

急性胆管炎患者60,842例を対象に、「国内版第1版〔TG07〕」で推奨された検査や治療がどれほど行われていたかの評価を行いました9)
推奨される検査や治療法は急性胆管炎の重症度によって異なるため、評価にあたっては、急性胆管炎の重症度に関するデータが必要となります。しかし、DPCデータには急性胆管炎の重症度はもちろん、重症度判定に必要な身体所見や画像、血液検査データなどは含まれていません。そこで、DPCデータで確認できる内容(輸液管理、抗菌薬投与、胆道ドレナージ、呼吸循環管理)を代替えすることによって、みなしの重症度を以下のように設定しました。

軽症例相当:輸液管理および抗菌薬投与などの保存的治療のみ実施
中等症例相当:保存的治療+胆管ドレナージの実施
重症例相当:保存的治療+胆管ドレナージ+呼吸循環管理を実施

そのうえで、「国内版第1版〔TG07〕」において、当該重症度群に対して推奨度A,Bとされた治療や検査のうち、DPCデータから確認できる以下10項目の実施状況を評価し、群別に比較しました。

●推奨度A
・抗菌薬の静脈投与
・重症度に応じた抗菌薬の選択
・胆汁移行性の良い抗菌薬の選択
・軽症例における3日以内の抗菌薬の投与
・中等症例・重症例における5日以上の抗菌薬の投与
・内視鏡的胆管ドレナージ
・入院後早期の胆管ドレナージ

●推奨度B
・胆汁培養
・血液培養
・胆管炎消褪後の胆嚢摘出術

「急性胆管炎・胆嚢炎診療ガイドライン2013[第2版]」(医学図書出版株式会社)第ⅩⅢ章 急性胆管炎・胆嚢炎診療バンドル より引用

3.4 評価の結果から見えてきたもの

解析の結果、重篤な症例ほど、「国内版第1版〔TG07〕」において推奨された治療や検査が有意に高い割合で行われていることがわかりました9)
また、3群において、上記の推奨遵守および検査が平均以上の割合で行われた場合、有意に入院死亡率が減少することが分かりました10)
さらに、医療経済的な側面から「国内版第1版〔TG07〕」の有用性を検証するために、重症度別に「推奨の遵守度が平均以上」「平均未満」の2群に分け、両者の間で、平均在院日数、医療費を比較検討しました11)。その結果、「推奨の遵守度が平均以上」の群では、「平均未満」の群に比較して、平均在院日数および医療費が有意に低い結果となりました(表3、4)。
この結果から、〔TG07〕は在院日数や医療費などの医療経済的な効果もあることが示されました。

表3.〔TG07〕推奨治療の遵守割合別にみた平均在院日数の比較
推奨の遵守度が
平均以上の患者群
(n=21,586)
推奨の遵守度が
平均未満の患者群
(n=39,256)
P
軽症例相当13.6 ±12.315.4 ±15.2<.01
中等症例相当20.8 ±20.527.1 ±21.2<.01
重症例相当32.0 ±29.338.3 ±31.4<.01

「急性胆管炎・胆嚢炎診療ガイドライン2013[第2版]」(医学図書出版株式会社)第ⅩⅢ章 急性胆管炎・胆嚢炎診療バンドル より作成

表4.〔TG07〕推奨治療の遵守割合別にみた平均医療費の比較
推奨の遵守度が
平均以上の患者群
(n=21,586)
推奨の遵守度が
平均未満の患者群
(n=39,256)
P
軽症例相当72.3 ±56.278.4 ±73.3<.01
中等症例相当103.5 ±95.7130.6 ±104.6<.01
重症例相当178.8 ±119.1192.8 ±132.1n.s.

n.s.:not significant
「急性胆管炎・胆嚢炎診療ガイドライン2013[第2版]」(医学図書出版株式会社)第XⅢ章 急性胆管炎・胆嚢炎診療バンドル より作成

8)三浦文彦,佐野圭二,天野穂高,ほか.<総説>東京ガイドライン 2013(TG13)による急性胆管炎・胆嚢炎診療.胆道 2015;29:762-768

9)Murata A, Matsuda S, Kuwabara K, et al. Evaluation of compliance of Tokyo Guidelines for the management of acute cholangitis based on Japanese administrative database associated with Diagnosis Procedure Combination system. J hepatobiliary Pancreat Sci 2011; 18: 53-59.

10)Murata A, Matsuda S, Kuwabara K, et al. An observational study using a national administrative database to determine the impact of hospital volume on compliance with clinical practice guidelines. Med Care. 2011 Mar;49(3):313-20. D

11)急性胆管炎・胆嚢炎診療ガイドライン改訂出版委員会/日本腹部救急医学会/日本肝胆膵外科学会/日本胆道学会/日本外科感染症学会/日本医学放射線学会. ‐TG13新基準掲載‐急性胆管炎・胆嚢炎診療ガイドライン2013[第2版]. 2013年 医学図書出版株式会社

4. 診療ガイドラインによる医療の質向上に向けて

4.1 今後の課題や展望

上述のDPCデータを用いた取り組みでは、急性胆管炎の重症度について、DPCデータで確認できる内容を代替えして用いました。しかし、これはあくまでもみなしの指標であり、正確な重症度の判断とは異なります。急性胆管炎・胆嚢炎では重症度に応じた治療を確実に行うことが求められるため、今後、重症度に関するデータをいかに取得するかが重要な課題であると考えます。
また、上述の取り組みでは、入院死亡との関係性について有意差が示されましたが、今後は、非急性期病院や外来でのフォローアップを含めた予後の評価が必要だと考えます。こうしたことはDPCデータからの評価はできないため、さらなる客観的データの活用について、検討を進めたいと考えています。

5. 「急性胆管炎・胆嚢炎診療ガイドライン」の取り組み ポイント

●普及に関する取り組み

・診療ガイドライン国内電子版:日本医療機能評価機構 Mindsガイドラインライブラリのホームページで無料公開

・診療ガイドライン国内書籍版:医学図書出版株式会社から出版

・診療ガイドライン国際版:論文として無料公開

・モバイルアプリ:Android版とiOS版を作成し、ウェブに無料公開

・関連学会で作成前公聴会の実施、作成後は特別企画やシンポジウムなどで周知

・関連学会委員などに発刊前後に内容のアンケート調査を行って周知

・臨床指標〔Clinical indicator(CI)〕としてバンドルを設定

・バンドルの設定と継続的な更新

●質の評価に関する取り組み

・アプリのダウンロード数の継続的なモニタリング

・推奨度の高い10項目に関して、アンケート調査やDPCデータを用いた遵守状況の評価を実施

・重症度別の推奨遵守状況および遵守率と死亡率との関連性を評価

・重症度別の推奨遵守状況と平均在院日数、医療費との関連性を評価