肺癌診療ガイドライン―悪性胸膜中皮腫・胸腺腫瘍含む 2023年版

肺癌診療ガイドライン―悪性胸膜中皮腫・胸腺腫瘍含む 2023年版

初回投稿日:2024年3月12日

ページ更新日:2024年10月8日

初回投稿日:2024年3月12日

ページ更新日:2024年10月8日

書誌情報

作成委員会

肺癌診療ガイドライン検討委員会(ガイドライン検討統括委員会)

発行年月日

2023年11月02日

発行元

発行形式

HTML

基本情報

文書の種類

診療ガイドライン

新旧属性

最新版

公開ステータス

本文公開中

Minds選定日

2024年3月12日

本文掲載日

2024年10月8日

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この診療ガイドラインは、「肺癌」を主題として、日本肺癌学会によって作成されています。2023年11月2日に発行されました。Mindsでは、2024年3月12日に選定部会にて選定されています。

Mindsでの評価・選定・本文掲載等の状況については「基本情報」の「公開ステータス」の項目をご覧ください。
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目次

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2023年版 序

作成・改訂委員

委員の所属,専門,利益相反一覧

本ガイドラインについて

2022年版からの主な変更点一覧

第1部.肺癌診療ガイドライン

肺癌の分類

I.肺癌の診断

総論.肺癌の診断(病理・細胞診断の総論は後述)

1 検出方法

CQ1.肺癌の検出に胸部X線と胸部CTは有用か?

CQ2.ハイリスク群を対象とした肺門部肺癌の検出に,喀痰細胞診は有用か?

CQ3.肺癌の検出に,PET/CT検査は有用か?

CQ4.肺癌の検出に,腫瘍マーカーは有用か?

2 質的画像診断

CQ5.高分解能CTで肺癌かどうか判断できない結節に,造影CTやMRI,FDG-PET/CTを行うことは有用か?

CQ6.画像診断で肺癌を否定できない結節に,経過観察を行うことは有用か?

3 確定診断

CQ7.中枢気道病変が疑われる症例に,気管支鏡検査は勧められるか?

CQ8.中枢気道の前浸潤性病変や早期癌が疑われる症例に,自家蛍光(autofluoresense)観察/狭帯域光観察(narrow band imaging)は勧められるか?

CQ9.肺癌を疑う肺末梢病変に,経気管支生検は勧められるか?

CQ10.肺末梢病変の経気管支生検に,ラジアル型EBUSは勧められるか?

CQ11.肺門・縦隔リンパ節および気管・中枢気管支に接する病変に対して,コンベックス型EBUS-TBNAは勧められるか?

CQ12.肺末梢小型病変の経気管支生検に,仮想気管支鏡ナビゲーションは勧められるか?

CQ13.肺癌を疑う病変にクライオ生検は勧められるか?

CQ14.肺癌を疑う肺末梢病変に,経皮針生検は勧められるか?

CQ15.肺癌を疑う肺末梢病変に,外科的生検は勧められるか?

4 病理・細胞診断

総論.肺癌の病理・細胞診断

CQ16.肺癌の組織診断およびバイオマーカー診断を行ううえで,望ましい検体はどのようなものか?

CQ17.原発性肺癌のバイオマーカー検索に,細胞診検体は有用か?

CQ18.原発性肺癌の組織型診断に,免疫組織化学染色(免疫染色)は有用か?

CQ19.臨床的,形態学的に転移性の可能性がある場合には,免疫染色が有用か?

CQ20.術前未診断の主病巣に対して,術中迅速診断は有用か?

CQ21.手術中に採取された胸腔内洗浄細胞診は予後の推測等に有用か?

CQ22.術前治療後の病理組織標本に対して病理学的評価を施行すべきか?

5 病期診断

CQ23.T因子診断のために,必要な検査は何か?

CQ24.N因子診断のために,必要な検査は何か?

CQ25.M因子診断のために,必要な検査は何か?

6 分子診断

CQ26.治療方針を決めるための,分子診断の項目は何か?

CQ27.非小細胞肺癌の治療方針決定のために行う分子診断は,検査項目に優先順位をつけるか?

II.非小細胞肺癌(NSCLC)

■樹形図
(非小細胞肺癌)

1 外科治療

総論.肺癌に対する外科治療

1-1.手術適応

1-1-1.手術適応(術前呼吸機能・循環機能評価)

CQ1.手術適応決定には,呼吸機能評価(spirometry)や循環機能評価(安静時心電図)をはじめ,血液・生化学所見や年齢などを総合的に評価・検討することが必要か?

1-1-2.手術適応(臨床病期I-II期)

CQ2.臨床病期I-II期非小細胞肺癌で標準手術可能な患者には,外科切除が勧められるか?

CQ3.臨床病期IA1-2期非小細胞肺癌で外科切除可能な患者に対する適切な術式は何か?

CQ4.臨床病期IA3-II期非小細胞肺癌で外科切除可能な患者に対する適切な術式は何か?

CQ5.臨床病期I期非小細胞肺癌で外科治療が可能であるが,肺葉以上の切除が不可能な患者に,縮小手術(区域切除または楔状切除)を行ってもよいか?

1-1-3.手術適応(臨床病期III期)

CQ6.臨床病期IIIA期非小細胞肺癌の治療方針は,呼吸器外科医,内科医,放射線治療医を含めた集学的治療グループで検討すべきか?

CQ7.臨床病期IIIA期N2非小細胞肺癌のN2診断は,組織学的に確認すべきか?

CQ8.臨床病期IIIA期T4N0-1非小細胞肺癌に対して,外科切除を行うよう勧められるか?

1-2.リンパ節郭清

CQ9.切除可能な非小細胞肺癌に対して,肺門・縦隔リンパ節郭清を行い,病理学的評価を行うべきか?

1-3.T3臓器合併切除(肺尖部胸壁浸潤癌以外)

CQ10.臨床病期T3N0-1M0の胸壁浸潤非小細胞肺癌には,胸壁合併切除を行うよう勧められるか?

CQ11.心膜に浸潤した臨床病期T3N0-1M0の非小細胞肺癌には,合併切除を行うよう勧められるか?

1-4.気管支・肺動脈形成

CQ12.肺全摘を避けて,気管支・肺動脈形成を行うべきか?

1-5.同一肺葉内結節

CQ13.同一肺葉内結節で転移(PM1)もしくは多発肺癌を疑うcN0症例において,手術を行うべきか?

1-6.他肺葉内結節

CQ14.他肺葉内結節で,多発原発性肺癌を疑う症例において,手術を行うべきか?

CQ15.他肺葉内結節で,肺内転移(PM2,3)を疑う症例において,手術を行うべきか?

1-7.異時性多発癌

CQ16.異時性多発肺癌に対して,耐術能があれば外科治療を行ってもよいか?

1-8.臨床病期I期非小細胞肺癌に対する胸腔鏡補助下肺葉切除,ロボット支援下肺葉切除

CQ17.臨床病期I期非小細胞肺癌に対して,胸腔鏡補助下肺葉切除を行ってもよいか?

CQ18.臨床病期I期非小細胞肺癌に対して,ロボット支援下肺葉切除を行ってもよいか?

1-9.外科切除後の経過観察,術後患者の禁煙

CQ19.外科切除後の非小細胞肺癌に対しては,定期的な経過観察を行うべきか?

CQ20.非小細胞肺癌術後の患者は,禁煙を行うべきか?

1-10.低悪性度腫瘍

CQ21.切除可能な低悪性度腫瘍(カルチノイド,粘表皮癌,腺様嚢胞癌)は,非小細胞肺癌に準じた外科治療を行うべきか?

2 光線力学的治療法

CQ22.中心型早期肺癌に光線力学的治療法(PDT)は勧められるか?

3 放射線治療基本的事項

総論.放射線治療における基本的事項の推奨にあたって

CQ23-1.肺癌胸部放射線治療計画はCTを用いた3次元治療計画を行うことが勧められるか?

CQ23-2.肺癌胸部放射線治療計画において,呼吸性移動対策を講じることが勧められるか?

CQ24.放射線治療の品質管理は勧められるか?

4 周術期

■樹形図
(非小細胞肺癌の術後補助化学療法)

総論.周術期における治療方針

4-1.術前治療

CQ25.臨床病期I-IIIA期に対して,術前薬物療法は勧められるか?

CQ26.切除可能な臨床病期IIIA期(N2)に対して,術前化学放射線療法は勧められるか?

4-2.術後補助化学療法

CQ27.病変全体径>2cmの術後病理病期I-IIA期(第8版)完全切除,腺癌症例に対して,テガフール・ウラシル配合剤療法は勧められるか?

CQ28.病変全体径>2cmの術後病理病期I-IIA期(第8版)完全切除,非腺癌症例に対して,テガフール・ウラシル配合剤療法は勧められるか?

CQ29.術後病理病期II-IIIA期(第8版)完全切除例に対して,シスプラチン併用化学療法は勧められるか?

CQ30.EGFR遺伝子変異陽性の術後病理病期II-IIIA期(第8版)完全切除例に対して,EGFRチロシンキナーゼ阻害薬は勧められるか?

CQ31.術後病理病期IIB-IIIA 期(第8版)完全切除例に対して,アテゾリズマブ単剤療法は勧められるか?

4-3.術後放射線療法

CQ32.術後病理病期I-II期完全切除例に対して,術後放射線療法は勧められるか?

CQ33.術後病理病期III期(N2)完全切除例に対して,術後放射線療法は勧められるか?

◆レジメン:非小細胞肺癌の周術期薬物療法

5 I-II期非小細胞肺癌の放射線療法

総論.I-II期非小細胞肺癌における放射線治療

CQ34.医学的な理由で手術ができないI-II期非小細胞肺癌に対して,根治的放射線治療は勧められるか?

CQ35.切除可能なI-II期非小細胞肺癌に対して,根治的放射線治療は勧められるか?

CQ36.医学的な理由で組織診(もしくは細胞診)および手術ができない臨床的に原発性肺癌と診断された孤立性肺腫瘍(組織未確定)に対して,根治的放射線治療は勧められるか?

CQ37.I期非小細胞肺癌の根治的放射線治療における適切な照射法は何か?

6 III期非小細胞肺癌・肺尖部胸壁浸潤癌

総論.III期非小細胞肺癌・肺尖部胸壁浸潤癌における治療方針

6-1.III期非小細胞肺癌

6-1-1.化学放射線療法

CQ38.切除不能局所進行非小細胞肺癌,全身状態良好(PS0-1)の患者に対して,化学放射線療法は勧められるか?

CQ39.切除不能局所進行非小細胞肺癌,全身状態が良好(PS0-1)な患者の化学放射線療法における放射線療法の最適なタイミングとしては,化学療法との同時併用が勧められるか?

CQ40.化学放射線療法においてプラチナ製剤と第三世代以降の細胞傷害性抗癌薬併用を勧められるか?

CQ41.切除不能局所進行非小細胞肺癌,シスプラチン一括投与が不適な高齢者に対して,連日カルボプラチン投与による化学放射線療法は勧められるか?

CQ42-1.同時化学放射線療法後に,異なる細胞傷害性抗癌薬に変更して地固め化学療法を行うよう勧められるか?

CQ42-2.同時化学放射線療法後に,免疫チェックポイント阻害薬による地固め療法を行うよう勧められるか?

CQ43.化学療法併用時の最適な照射法は何か?

6-1-2.放射線単独療法

CQ44.切除不能局所進行期非小細胞肺癌で化学療法併用不能なものに対して,放射線単独療法は勧められるか?

CQ45.放射線治療単独時の適切な照射法は何か?

6-2.肺尖部胸壁浸潤癌

CQ46.切除可能な肺尖部胸壁浸潤癌(臨床病期T3-4N0-1)に対して,どのような治療が勧められるか?

◆レジメン:III期非小細胞肺癌の同時併用

7 IV期非小細胞肺癌

■樹形図
(IV期非小細胞肺癌における治療の考え方)(ドライバー遺伝子変異/転座陽性の治療方針)(EGFR遺伝子変異陽性)(ALK融合遺伝子陽性)(ROS1融合遺伝子陽性)(BRAF遺伝子V600E変異陽性)(MET遺伝子変異陽性)(RET融合遺伝子陽性)(NTRK融合遺伝子陽性)(KRAS遺伝子変異陽性)(HER2遺伝子変異陽性)(ドライバー遺伝子変異/転座陰性,PD-L1 TPS50%以上の治療方針)(ドライバー遺伝子変異/転座陰性,PD-L1 TPS1~49%の治療方針)(ドライバー遺伝子変異/転座陰性,PD-L1 TPS1%未満の治療方針)

総論.IV期非小細胞肺癌における薬物療法の意義

7-1.ドライバー遺伝子変異/転座陽性

7-1-1.EGFR遺伝子変異陽性

■EGFR遺伝子変異陽性の一次治療:エクソン19欠失またはL858R変異陽性

CQ47.PS0-1の場合,一次治療として薬物療法が勧められるか?

CQ48.PS2の場合,一次治療として薬物療法が勧められるか?

CQ49.PS3-4の場合,一次治療としてEGFR-TKIが勧められるか?

■EGFR遺伝子変異陽性の一次治療:エクソン18-21変異(エクソン19欠失・L858R変異を除く)

CQ50.エクソン18-21変異:Uncommon mutationに対して,一次治療でEGFR-TKIは勧められるか?

■EGFR遺伝子変異陽性の二次治療以降

CQ51.一次治療EGFR-TKI耐性または増悪後のT790M変異陽性例に対してEGFR-TKIは勧められるか?

CQ52.一次治療EGFR-TKI耐性または増悪後例に二次治療で細胞傷害性抗癌薬と免疫チェックポイント阻害薬を併用した治療は勧められるか?

CQ53.EGFR遺伝子変異陽性例に免疫チェックポイント阻害薬単独療法は勧められるか?

7-1-2.ALK融合遺伝子陽性

■ALK融合遺伝子陽性の一次治療

CQ54.PS0-1の場合,一次治療としてALK-TKIが勧められるか?

CQ55.PS2-4の場合,一次治療としてALK-TKIが勧められるか?

■ALK融合遺伝子陽性の二次治療以降

CQ56.アクレチニブ耐性または増悪後の症例に対して,ALK-TKIは勧められるか?

7-1-3.ROS1融合遺伝子陽性

CQ57.ROS1融合遺伝子陽性にROS1-TKIは勧められるか?

7-1-4.BRAF遺伝子V600E変異陽性

CQ58.BRAF遺伝子V600E変異陽性にダブラフェニブ+トラメチニブは勧められるか?

7-1-5.MET遺伝子変異陽性

CQ59.MET遺伝子変異陽性にMET-TKIは勧められるか?

7-1-6.RET融合遺伝子陽性

CQ60.RET融合遺伝子陽性にセルペルカチニブは勧められるか?

7-1-7.NTRK融合遺伝子陽性

CQ61.NTRK融合遺伝子陽性にTRK-TKIは勧められるか?

7-1-8.KRAS遺伝子G12C 変異陽性

CQ62.KRAS遺伝子G12C 変異陽性にソトラシブは勧められるか?

7-1-9.HER2遺伝子変異陽性

CQ63.HER2遺伝子変異陽性にトラスツズマブ デルクステカンは勧められるか?

7-2.ドライバー遺伝子変異/転座陰性

7-2-1.ドライバー遺伝子変異/転座陰性,PD-L1 TPS50%以上の一次治療

CQ64.全身状態良好(PS0-1)なPD-L1 TPS50%以上に対する一次治療において薬物療法は勧められるか?

7-2-2.ドライバー遺伝子変異/転座陰性,PD-L1 TPS1~49%の一次治療

CQ65.全身状態良好(PS0-1)なPD-L1 TPS1~49%に対する一次治療において薬物療法は勧められるか?

7-2-3.ドライバー遺伝子変異/転座陰性,PD-L1 TPS1%未満の一次治療

CQ66.全身状態良好(PS0-1)なPD-L1 TPS1%未満に対する一次治療において薬物療法は勧められるか?

7-2-4.ドライバー遺伝子変異/転座陰性,PS2の一次治療

CQ67.PS2に対する一次治療において薬物療法は勧められるか?

7-3.PS不良例に対する一次治療

CQ68.PS不良のドライバー遺伝子変異/転座陽性例に,各々のドライバー遺伝子に対する標的療法は勧められるか?

CQ69.PS3-4の患者(ドライバー遺伝子変異/転座陰性,PD-L1発現は問わない)に薬物療法は勧められるか?

7-4.二次治療以降

CQ70.PS0-2に対して二次治療以降で細胞傷害性抗癌薬は勧められるか?

CQ71.二次治療でドセタキセルを用いる場合にラムシルマブの併用は勧められるか?

7-5.Background Question/Evidence

7-5-1.ドライバー遺伝子変異/転座陽性

■EGFR遺伝子変異陽性の一次治療(エクソン19欠失またはL858R変異陽性)

BQ1.PS0-1の場合,一次治療としてEGFR-TKIが勧められるか?

■ALK融合遺伝子陽性の一次治療

BQ2.PS0-1の場合,一次治療としてALK-TKIが勧められるか?

7-5-2.一次治療レジメン

BQ3.75歳未満に対する一次治療においてプラチナ製剤併用療法は勧められるか?

BQ4.75歳以上に対する一次治療においてプラチナ製剤併用療法は勧められるか?

BQ5.非扁平上皮癌においてプラチナ製剤併用療法を受ける場合にベバシズマブの上乗せは勧められるか?

BQ6.扁平上皮癌においてプラチナ製剤併用療法を受ける場合にネシツムマブの上乗せは勧められるか?

BQ7.非扁平上皮癌においてプラチナ製剤+ペメトレキセド併用療法を受ける場合に,維持療法は勧められるか?

7-5-3.二次治療以降レジメン

BQ8.一次治療耐性または進行例,PS0-2,免疫チェックポイント阻害薬未使用例に対する二次治療において免疫チェックポイント阻害薬は勧められるか?

◆レジメン:IV期非小細胞肺癌

III.小細胞肺癌(SCLC)

総論.小細胞肺癌の治療方針

■樹形図
(限局型小細胞肺癌)(進展型小細胞肺癌)

1 限局型小細胞肺癌(LD-SCLC)

CQ1.臨床病期I-IIA期(第8版)の小細胞肺癌に外科治療は勧められるか?

CQ2.小細胞肺癌の完全切除例に対して,追加の治療は勧められるか?

CQ3.医学的な理由で手術ができない臨床病期I-IIA期(第8版)の小細胞肺癌の放射線照射法として,定位照射は勧められるか?

CQ4.限局型小細胞肺癌(PS0-2)において,化学放射線療法は勧められるか?

CQ5.限局型小細胞肺癌(PS0-2)の化学放射線療法における放射線治療のタイミングは,早期同時併用が勧められるか?

CQ6.限局型小細胞肺癌(PS0-2)に対する放射線照射法は,通常分割照射法と加速過分割照射法のどちらが勧められるか?

CQ7.限局型小細胞肺癌(PS0-2)に対する化学放射線療法に併用する最適な薬物療法は何か?

CQ8.PS3-4の限局型小細胞肺癌に対して,薬物療法は勧められるか?

◆レジメン:限局型小細胞肺癌

2 進展型小細胞肺癌(ED-SCLC)

CQ9.進展型小細胞肺癌(PS0-2,70歳以下)における最適な一次治療は何か?

CQ10.進展型小細胞肺癌(PS0-2,71歳以上)における最適な一次治療は何か?

CQ11.進展型小細胞肺癌(PS0-1)に対して,プラチナ製剤併用療法にPD-L1阻害薬の上乗せは勧められるか?

CQ12.進展型小細胞肺癌(PS3)に対して,薬物療法は勧められるか?

CQ13.進展型小細胞肺癌(PS4)に対して,薬物療法は勧められるか?

◆レジメン:進展型小細胞肺癌

3 予防的全脳照射(PCI)

CQ14.限局型小細胞肺癌の初回治療で完全寛解が得られた症例に対して,予防的全脳照射は勧められるか?

CQ15.予防的全脳照射の勧められる線量は何か?

CQ16.進展型小細胞肺癌における薬物療法後の予防的全脳照射は勧められるか?

◆レジメン:予防的全脳照射(PCI)

4 再発小細胞肺癌

■樹形図
(再発小細胞肺癌)

CQ17.再発小細胞肺癌(sensitive relapse)に対する最適な薬物療法は何か?

CQ18.再発小細胞肺癌(refractory relapse)に対する最適な薬物療法は何か?

◆レジメン:再発小細胞肺癌

IV.転移など各病態に対する治療

総論.転移など各病態に対する治療方針

■樹形図
(転移など各病態に対する治療)(骨転移)(脳転移)

1 骨転移

CQ1.症状を有する骨転移に対して,放射線治療が勧められるか?

CQ2.症状を有する骨転移に対する適切な照射法は何か?

CQ3.病的骨折の危険性の高い骨転移,または脊椎転移が脊髄圧迫を生じている骨転移に対して,外科治療が勧められるか?

CQ4.病的骨折の危険性が高い骨転移,または脊椎転移が脊髄圧迫を生じている骨転移に対して,放射線治療が勧められるか?

CQ5.骨転移を有する症例に対して,骨関連事象の抑制(発現率を軽減し,発現までの時期を延長させる)に骨修飾薬(ゾレドロン酸またはデノスマブ)は勧められるか?

◆レジメン:転移性骨腫瘍に対する治療

2 脳転移

CQ6.遠隔転移が単発の脳転移のみのIV期症例に対して,定位放射線照射や外科治療は勧められるか?

CQ7.症状を有する脳転移に対して,外科治療は勧められるか?

CQ8.症状を有する脳転移に対して,放射線治療は勧められるか?

CQ9.多発性脳転移に対して,放射線治療は勧められるか?

CQ10.手術や定位放射線照射に,全脳照射の追加は勧められるか?

CQ11.髄膜癌腫症に対する適切な治療法は何か?

CQ12.無症候性脳転移に対して,薬物療法は勧められるか?

◆レジメン:転移性脳腫瘍に対する治療

3 胸部病変に対する緩和的放射線治療

CQ13.縦隔・肺門病変による気道狭窄,上大静脈狭窄など胸郭内の腫瘍増大に伴う症状の緩和を目的とした胸部放射線治療は,行うよう勧められるか?

◆レジメン:胸部病変に対する治療

4 癌性胸膜炎

CQ14.胸腔穿刺・ドレナージを行った癌性胸膜炎に対して,どのような治療が勧められるか?

5 癌性心膜炎

CQ15.心嚢穿刺・ドレナージを要する癌性心膜炎に対して,どのような治療が勧められるか?

6 Oligometastatic disease(オリゴ転移)

CQ16.IV期非小細胞肺癌に対し,局所治療を追加することは勧められるか?

V.緩和ケア

総論.肺癌の緩和ケアについて

1 緩和ケア

CQ1.進行・再発肺癌患者に対して,診断早期からの専門的な緩和ケアの提供は勧められるか?

CQ2.進行・再発肺癌患者に対して,提供すべき診断早期の専門的な緩和ケアはどのようなものか?

CQ3.悪液質を呈する切除不能・進行非小細胞肺癌患者に選択的グレリン受容体刺激薬投与は勧められるか?

第2部.悪性胸膜中皮腫診療ガイドライン

総論

悪性胸膜中皮腫の分類

■樹形図
(治療)

I.診断

1 画像診断

CQ1.胸膜中皮腫の存在診断に,a. 胸部造影CT,b. 胸部単純/造影CT+胸部MRI,c. 胸部単純/造影CT+FDG-PET/CTは勧められるか?

CQ2.胸膜病変の良悪性の鑑別に,a. 胸部造影CT,b. 胸部単純/造影CT+胸部MRI,c. 胸部単純/造影CT+FDG-PET/CTは勧められるか?

2 確定診断

CQ3.末梢血中のマーカーによる中皮腫の確定診断は勧められるか?

CQ4.胸水中の腫瘍マーカーやヒアルロン酸の測定は,中皮腫の確定診断に勧められるか?

CQ5.確定診断のための胸膜採取法として,何が勧められるか?

3 病理診断

CQ6.胸水・心嚢水が貯留している場合に,体腔液細胞診にBAP1,MTAP免疫染色を併用することは勧められるか?

CQ7.上皮型中皮腫と反応性中皮過形成の鑑別診断にBAP1免疫染色,MTAP免疫染色,CDKN2A FISHは勧められるか?

CQ8.前浸潤性中皮腫(mesothelioma in situ)の診断にBAP1,MTAP免疫染色は勧められるか?

CQ9.線維形成性中皮腫と線維性胸膜炎の鑑別診断にCDKN2A FISHは勧められるか?

CQ10.肉腫型中皮腫と肺肉腫様癌との鑑別診断には補助診断のみならず画像情報も含めた総合的判断が勧められるか?

CQ11.肉腫型中皮腫と滑膜肉腫との鑑別診断にSS18-SSX融合遺伝子検索は勧められるか?

4 病期診断

CQ12.胸膜中皮腫の病期診断に,a. 胸部造影CT,b. 胸部単純/造影CT+胸部MRI,c. 胸部単純/造影CT+FDG-PET/CTは勧められるか?

II.治療

1 外科治療

CQ1.臨床病期I-IIIA期の切除可能中皮腫に対して手術は勧められるか?

CQ2.耐術能のある切除可能中皮腫には,胸膜肺全摘術(EPP)と胸膜切除/肺剝皮術(P/D)いずれの術式が勧められるか?

CQ3.二相型および肉腫型中皮腫に外科治療は勧められるか?

CQ4.切除可能な悪性胸膜中皮腫に対し,周術期化学療法は勧められるか?

2 放射線治療

CQ5.胸膜肺全摘術(EPP)の術後に片側胸郭照射を行うことは勧められるか?

CQ6.胸膜切除/肺剝皮術(P/D)の術後または手術非適応症例に放射線治療は勧められるか?

CQ7.EPP後放射線治療として3次元原体照射(3D-CRT)や強度変調放射線治療(IMRT)は勧められるか?

3 内科治療

CQ8.PS0-2の切除不能悪性胸膜中皮腫に薬物療法は勧められるか?

CQ9.PS0-2の一次治療としてプラチナ製剤併用療法は勧められるか?

CQ10.PS0-2の一次治療に免疫チェックポイント阻害薬は勧められるか?

CQ11.PS0-2の高齢者の悪性胸膜中皮腫に対する薬物療法は勧められるか?

CQ12.PS3-4に全身的な薬物療法は勧められるか?

CQ13.プラチナ製剤+ペメトレキセド投与後の維持療法は勧められるか?

CQ14.PS0-2の悪性胸膜中皮腫に対する二次治療以降の薬物療法は勧められるか?

CQ15.薬物療法の対象となる悪性胸膜中皮腫に血管新生阻害薬の併用は勧められるか?

CQ16.悪性胸膜中皮腫に対する胸水ドレナージ後の胸膜癒着術は勧められるか?(化学療法前あるいは症状緩和)

4 緩和治療

CQ17.疼痛緩和目的の放射線治療は勧められるか?

第3部.胸腺腫瘍診療ガイドライン

総論

胸腺上皮性腫瘍の病期分類

■樹形図
(検査・診断法)(治療)(再発治療)(術後治療・経過観察)(偶発的に発見された小さな前縦隔病変への対応)

I.診断

1 臨床症状と血液検査

CQ1.胸腺上皮性腫瘍が疑われる場合,血清抗アセチルコリン受容体抗体の測定は勧められるか?

CQ2.胸腺上皮性腫瘍が疑われる場合,血球算定は勧められるか?

CQ3.胸腺上皮性腫瘍が疑われる場合,血清γグロブリンの測定は勧められるか?

2 存在診断と画像的鑑別診断

CQ4.胸腺上皮性腫瘍の検出に,胸部CTは勧められるか?

CQ5.縦隔病変の鑑別診断に,造影CTは勧められるか?

CQ6.胸腺上皮性腫瘍の検出や鑑別診断に,MRIは勧められるか?

3 確定診断

CQ7.胸腺上皮性腫瘍が疑われる場合,経皮針生検は勧められるか?

4病期診断

CQ8.胸腺上皮性腫瘍が疑われる場合,病期診断のために勧められる診断法は何か?

II.治療

1 外科治療

1-1.外科治療 I-II期

CQ1.臨床病期I-II期胸腺上皮性腫瘍に対して,外科切除は勧められるか?

CQ2.臨床病期I-II期胸腺上皮性腫瘍切除手術において,腫瘍の完全切除および胸腺摘出術が勧められるか?

CQ3.臨床病期I-II期胸腺上皮性腫瘍切除手術において,アプローチの選択肢として胸腔鏡補助下あるいはロボット支援下の切除は勧められるか?

1-2.外科治療 III期

CQ4.臨床病期III期胸腺上皮性腫瘍に対して,腫瘍の完全切除を伴う胸腺摘出術は勧められるか?

CQ5.完全切除が困難な臨床病期III期胸腺上皮性腫瘍に対して,集学的治療は勧められるか?

CQ6.臨床病期III期胸腺腫に横隔神経浸潤が認められる場合,横隔神経を温存することは勧められるか?

1-3.外科治療 IV期

CQ7.臨床病期IV期胸腺上皮性腫瘍に対して,集学的治療は勧められるか?

CQ8.肉眼的完全切除が可能な臨床病期IV期胸腺上皮性腫瘍に対して,外科切除は勧められるか?

CQ9.肉眼的完全切除が困難な臨床病期IV期胸腺上皮性腫瘍に対して,減量手術は勧められるか?

1-4.外科治療 リンパ節郭清

CQ10.胸腺上皮性腫瘍の切除に際してリンパ節郭清は勧められるか?

2 放射線治療

CQ11.完全切除された胸腺腫に対して,術後放射線療法は勧められるか?

CQ12.完全切除された胸腺癌に対して,術後放射線療法は勧められるか?

CQ13.顕微鏡的または肉眼的不完全切除となった胸腺上皮性腫瘍に対して,術後放射線療法は勧められるか?

CQ14.切除不能胸腺上皮性腫瘍に対して,放射線治療は勧められるか?

■胸腺上皮性腫瘍に対する放射線治療の基本事項

3 薬物療法

3-1.胸腺腫に対する薬物療法

CQ15.臨床病期IV期または再発胸腺腫に対して,薬物療法は勧められるか?

CQ16.臨床病期IV期または再発胸腺腫に対して,シスプラチンとアンスラサイクリン系抗癌薬の併用療法は勧められるか?

CQ17.一次治療に不応となった胸腺腫に対して,薬物療法は勧められるか?

CQ18.局所進行胸腺腫に対して,術前化学療法は勧められるか?

3-2.胸腺癌に対する薬物療法

CQ19.臨床病期IV期または再発胸腺癌に対して,薬物療法は勧められるか?

CQ20.臨床病期IV期または再発胸腺癌に対して,カルボプラチンとパクリタキセルまたはアムルビシンの併用療法は勧められるか?

CQ21.一次治療に不応となった胸腺癌に対して,レンバチニブは勧められるか?

CQ22.一次治療に不応となった胸腺癌に対して,細胞傷害性抗癌薬は勧められるか?

CQ23.局所進行胸腺癌に対して,術前化学療法は勧められるか?

◆レジメン:胸腺腫・胸腺癌に対する薬物療法

4 治療後の経過観察

CQ24.胸腺上皮性腫瘍に対し根治的治療が行われた場合,定期的な経過観察は行うべきか?

5 再発腫瘍の治療

CQ25.切除可能な再発胸腺上皮性腫瘍に対して,外科切除は勧められるか?

CQ26.切除可能な再発胸腺上皮性腫瘍に対して,外科切除を含めた集学的治療は勧められるか?

6 偶発的に発見された小さな前縦隔病変への対応

CQ27.偶発的に発見された小さな前縦隔病変に対して,外科的切除は勧められるか?

III.病理診断

1 病理診断

■病理診断

新版・旧版

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