[最終更新日] 2023年12月26日
1.はじめに
数多くの診療ガイドラインが作成される中で、「必要な医療者にガイドラインが認知されていない」「認知はされているが現場で活用されていない」などの報告がしばしばされており、診療ガイドラインの活用は必ずしも十分ではないと言われています。
近年の研究では、診療ガイドラインの活用を阻むさまざまな要因があること、阻害要因を考慮しながら「診療ガイドラインを必要な医療者に適切に活用してもらうための普及方法」を、作成段階から考えていくことが重要視されています。
さらに、「診療ガイドラインを作成することで、重要臨床/健康課題がどれくらい解決し、患者アウトカムが改善したか」を評価し、診療ガイドラインの改訂へとつなげていく取り組みも、世界的に関心が高まっています。
このページでは、本領域に積極的に取り組むいくつかの診療ガイドラインの作成グループへインタビューを行い、診療ガイドラインが現場で適切に活用されることを目指して行った工夫や、診療ガイドラインをとりまく質の評価の取り組みなどの一例をご紹介します。ぜひご参照ください。
~「急性膵炎診療ガイドライン」の取り組みから~
バンドルによる診療ガイドライン評価の実施
~「急性胆管炎・胆嚢炎診療ガイドライン」の取り組みから~
バンドルによる診療ガイドラインの普及とDPCデータによる評価のこころみ
~「統合失調症薬物治療ガイドライン(EGUIDEプロジェクト)」の取り組みから~
講習会による診療ガイドライン普及のこころみ
~「周産期診療ガイドライン(INTACT研究)」の取り組みから~
病院訪問とワークショップを通した診療ガイドライン普及のこころみ
~「日本版敗血症診療ガイドライン」の取り組みから~