がん患者の消化器症状の緩和に関するガイドライン2017年版

がん患者の消化器症状の緩和に関するガイドライン2017年版

初回投稿日:2018年10月17日

ページ更新日:2019年1月22日

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ページ更新日:2019年1月22日

書誌情報

作成委員会

ガイドライン統括委員会 改訂WPG

発行年月日

2017年12月25日

第2版

発行元

発行形式

書籍

基本情報

文書の種類

診療ガイドライン

新旧属性

最新版

公開ステータス

本文公開中

Minds選定日

2018年8月7日

本文掲載日

2019年1月22日

Mindsからのお知らせ

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この診療ガイドラインは、「がん患者の消化器症状の緩和」を主題として、日本緩和医療学会によって作成されています。2017年12月25日に金原出版から発行されました。Mindsでは、2018年8月7日に選定部会にて選定されています。

Mindsでの評価・選定・本文掲載等の状況については「基本情報」の「公開ステータス」の項目をご覧ください。
診療ガイドライン評価・選定・掲載の手順や、公開ステータスの詳しい説明については、こちらをご参照ください。

目次

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ガイドライン統括委員会

消化器症状ガイドライン改訂WPG(Working Practitioner Group)

発刊にあたって

Ⅰ章 はじめに

1ガイドライン作成の経緯と目的

1.2011年版ガイドライン作成の経緯

2.2017年版ガイドライン改訂の経緯

3.ガイドラインの目的

4.2017年版における主な改訂点

2ガイドラインの使用上の注意

1.使用上の注意

2.構成とインストラクション

3.他の教育プログラムとの関係

3推奨の強さとエビデンスレベル

1.エビデンスレベル

2.推奨の強さ

3.推奨の強さとエビデンスレベルの臨床的意味

4用語の定義と概念

Ⅱ章 背景知識

1悪心・嘔吐の病態生理

1.大脳皮質からの入力

2.化学受容器引金帯からの入力

3.前庭器からの入力

4.末梢からの入力

2悪心・嘔吐の原因

1.頻度

2.がん患者における悪心・嘔吐の原因

3悪心・嘔吐の評価

1.悪心と嘔吐

2.悪心・嘔吐の尺度

〔1〕単項目の評価尺度

〔2〕悪心・嘔吐を含む包括的評価尺度

〔3〕悪心・嘔吐にも使用可能な代理評価尺度

4身体所見と検査

1.問診

〔1〕現病歴

〔2〕既往歴

2.身体所見

〔1〕視診

〔2〕聴診

〔3〕打診・触診

3.検査所見

〔1〕血液検査

〔2〕画像検査

5悪性腹水

1.定義

2.疫学

3.原因・分類

4.評価

5.治療

6便秘

1.定義

2.疫学

3.原因・分類

4.評価

5.治療

7食欲不振

1.定義

2.疫学

3.原因・分類

4.評価

5.治療

8薬剤の解説

1.消化管運動改善薬

2.定型抗精神病薬

3.非定型抗精神病薬

4.抗コリン薬

5.ヒスタミンH1受容体拮抗薬

6.セロトニン5HT3受容体拮抗薬

7.コルチコステロイド

8.ミルタザピン

9.オクトレオチド

10.ヒスタミンH2受容体拮抗薬

11.プロトンポンプ阻害薬

12.利尿薬

13.浸透圧性下剤

14.大腸刺激性下剤

15.ルビプロストン

16.六君子湯

17.プロゲステロン製剤

Ⅲ章 推奨

●推奨の概要

1悪心・嘔吐

1制吐薬

● 制吐薬は,化学療法,放射線治療が原因でないがん患者の悪心・嘔吐を改善させるか?

[臨床疑問 1-1-①] 消化管運動改善薬(メトクロプラミド)は,化学療法,放射線治療が原因でないがん患者の悪心・嘔吐を改善させるか?

[臨床疑問 1-1-②] 消化管運動改善薬(ドンペリドン)は,化学療法,放射線治療が原因でないがん患者の悪心・嘔吐を改善させるか?

[臨床疑問 1-2] ハロペリドールは,化学療法,放射線治療が原因でないがん患者の悪心・嘔吐を改善させるか?

[臨床疑問 1-3] 抗コリン薬(スコポラミン臭化水素酸塩)は,化学療法,放射線治療が原因でないがん患者の悪心・嘔吐を改善させるか?

[臨床疑問 1-4] ヒスタミンH1受容体拮抗薬は,化学療法,放射線治療が原因でないがん患者の悪心・嘔吐を改善させるか?

[臨床疑問 1-5] フェノチアジン系抗精神病薬(クロルプロマジン,レボメプロマジン,プロクロルペラジン)は,化学療法,放射線治療が原因でないがん患者の悪心・嘔吐を改善させるか?

[臨床疑問 1-6] 非定型抗精神病薬(ペロスピロン,リスペリドン,オランザピン)は,化学療法,放射線治療が原因でないがん患者の悪心・嘔吐を改善させるか?

[臨床疑問 1-7] セロトニン5HT3受容体拮抗薬は,化学療法,放射線治療が原因でないがん患者の悪心・嘔吐を改善させるか?

[臨床疑問 1-8] コルチコステロイドは,化学療法,放射線治療が原因でないがん患者の悪心・嘔吐を改善させるか?

[臨床疑問 1-9] ミルタザピンは,化学療法,放射線治療が原因でないがん患者の悪心・嘔吐を改善させるか?

2制吐薬の選択

● 化学療法,放射線治療が原因でないがん患者の悪心・嘔吐に対して,どのように制吐薬を選択するとよいか?

[臨床疑問 2] 化学療法,放射線治療が原因でないがん患者の悪心・嘔吐に対して,どのように制吐薬を選択するとよいか?

2悪性消化管閉塞

1消化管ドレナージ

● 消化管ドレナージは,がんに伴う消化管閉塞による悪心・嘔吐を改善させるか?

[臨床疑問 3-1] 経鼻胃管による消化管ドレナージは,がんに伴う消化管閉塞による悪心・嘔吐を改善させるか?

[臨床疑問 3-2] PEG(経皮内視鏡的胃瘻造設術)/PTEG(経皮経食道胃管挿入術)による消化管ドレナージは,がんに伴う消化管閉塞による悪心・嘔吐を改善させるか?

2薬物療法

● 薬物療法は,がんに伴う手術不可能な消化管閉塞による悪心・嘔吐を改善させるか?

[臨床疑問 4-1] コルチコステロイドは,がんに伴う手術不可能な消化管閉塞による悪心・嘔吐を改善させるか?

[臨床疑問 4-2] オクトレオチドは,がんに伴う手術不可能な消化管閉塞による悪心・嘔吐を改善させるか?

[臨床疑問 4-3] ブチルスコポラミン臭化物は,がんに伴う手術不可能な消化管閉塞による悪心・嘔吐を改善させるか?

[臨床疑問 4-4] ヒスタミンH2受容体拮抗薬,プロトンポンプ阻害薬は,がんに伴う手術不可能な消化管閉塞による悪心・嘔吐を改善させるか?

[臨床疑問 4-5] 制吐薬は,がんに伴う手術不可能な消化管閉塞による悪心・嘔吐を改善させるか?

3悪性腹水

● 薬物療法・処置は,がん患者の悪性腹水による腹部膨満感を改善させるか?

[臨床疑問 5] 利尿薬は,がん患者の悪性腹水による腹部膨満感を改善させるか?

[臨床疑問 6] 腹腔穿刺ドレナージは,がん患者の悪性腹水による腹部膨満感を改善させるか?

[臨床疑問 7] CART(腹水濾過濃縮再静注法)は,がん患者の悪性腹水による腹部膨満感を改善させるか?

[臨床疑問 8] 腹腔静脈シャント(Denverシャント)は,がん患者の悪性腹水による腹部膨満感を改善させるか?

4便秘

● 下剤は,がん患者の便秘を改善させるか?

[臨床疑問 9-1] 浸透圧性下剤(酸化マグネシウム,ラクツロース)は,がん患者の便秘を改善させるか?

[臨床疑問 9-2] 大腸刺激性下剤(センナ,ピコスルファート)は,がん患者の便秘を改善させるか?

[臨床疑問 9-3] ルビプロストンは,がん患者の便秘を改善させるか?

5食欲不振

● 薬物療法は,化学療法,放射線治療が原因でないがん患者の食欲不振を改善させるか?

[臨床疑問 10-1] コルチコステロイドは,化学療法,放射線治療が原因でないがん患者の食欲不振を改善させるか?

[臨床疑問 10-2] 消化管運動改善薬は,化学療法,放射線治療が原因でないがん患者の食欲不振を改善させるか?

[臨床疑問 10-3] 六君子湯は,化学療法,放射線治療が原因でないがん患者の食欲不振を改善させるか?

[臨床疑問 10-4] エイコサペンタエン酸は,化学療法,放射線治療が原因でないがん患者の食欲不振を改善させるか?

[臨床疑問 10-5] プロゲステロン製剤は,化学療法,放射線治療が原因でないがん患者の食欲不振を改善させるか?

Ⅳ章 非薬物療法

1看護ケア・非薬物療法

1悪心・嘔吐

1.看護ケア

〔1〕悪心・嘔吐の誘発因子の除去

〔2〕安楽な体位の工夫

〔3〕環境調整

〔4〕口腔ケア

〔5〕心理的なサポート,説明

〔6〕食事指導

2.非薬物療法

2便秘

1.看護ケア

〔1〕身体活動の維持・促進

〔2〕水分や繊維質の積極的な摂取

〔3〕個別性に応じた緩下剤の選択,他の薬剤調整

〔4〕排泄環境の確保

2.非薬物療法

3腹水

1.看護ケア

〔1〕腹水に伴う腹部膨満感の軽減

〔2〕浮腫に対するケア

〔3〕日常生活の援助

2.非薬物療法

2食事指導

1.予後への配慮

2.食欲不振のある場合の食事指導

〔1〕食品について

〔2〕食べ方の工夫

3.食欲不振に悪心・嘔吐を伴う場合

4.食欲不振,悪心・嘔吐に消化管閉塞を伴う場合

〔1〕不完全閉塞で一時的に食事が摂れる場合

〔2〕完全閉塞の場合

5.心理社会的な介入

3外科治療,内視鏡治療

1.外科治療

〔1〕病態(閉塞部位)からみた消化器がんに対する緩和手術の術式

〔2〕外科治療の実際

2.消化管閉塞に対する内視鏡による消化管ステント留置

〔1〕食道閉塞の場合

〔2〕胃,十二指腸閉塞の場合

〔3〕結腸,直腸閉塞の場合

Ⅴ章 資料

1作成過程

1.概要

2.臨床疑問の設定

3.系統的文献検索

4.エビデンスの評価

5.妥当性の検証

〔1〕1回目のデルファイラウンド

〔2〕2回目のデルファイラウンド

〔3〕外部評価委員による評価

6.日本緩和医療学会の承認

7.ガイドライン作成者と利益相反

2文献検索式

3今後の検討課題

1.今回のガイドラインでは対応しなかったこと

2.用語の定義,背景知識,非薬物療法

3.推奨について,今後の検討や新たな研究の必要なこと

〔1〕悪心・嘔吐

〔2〕悪性消化管閉塞

〔3〕悪性腹水

〔4〕便秘

〔5〕食欲不振

索引

このガイドラインは日本緩和医療学会、金原出版より許可を得て掲載しています。

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