COPD(慢性閉塞性肺疾患)診断と治療のためのガイドライン2022[第6版]
COPD(慢性閉塞性肺疾患)診断と治療のためのガイドライン2022[第6版]
初回投稿日:2022年9月13日
ページ更新日:2023年8月8日
初回投稿日:2022年9月13日
ページ更新日:2023年8月8日
最新版
部位
呼吸器
疾患
生活習慣病
監修・著編者
書誌情報
基本情報
文書の種類
診療ガイドライン
新旧属性
最新版
公開ステータス
本文公開中
Minds選定日
2022年10月7日
本文掲載日
2023年8月8日
Mindsからのお知らせ
この診療ガイドラインは、「慢性閉塞性肺疾患(COPD)」を主題として、日本呼吸器学会によって作成されています。2022年6月20日にメディカルレビュー社から発行されました。Mindsでは、2022年10月7日に選定部会にて選定されています。
目次
序
作成委員会
背景、目的と使用上の注意
本ガイドラインの作成方法と読み方
COPD(慢性閉塞肺疾患)診断と治療のためのガイドライン第6版出版にあたって
COI(利益相反)について
第6版 改訂のポイント
略語一覧
巻頭 ガイドラインサマリー
第Ⅰ章 疾患概念と基礎知識
A. 疾患概念
1. 疾患概念の歴史的変遷
2. COPDの定義
3. COPDの自然歴
B. 疫学と経済的・社会的負荷
1. 世界におけるCOPDの動向と疫学
2. 本邦におけるCOPDの動向と疫学
3. COPDの経済的負荷と社会的負荷
C. 危険因子
1. 外因性危険因子
a. タバコ煙
b. 大気汚染
c. 呼吸器感染症
d. 職業性因子
2. 内因性危険因子
a. COPDの発症機序と危険因子
b. COPDの遺伝素因に関する研究:日本人と欧米人との相違を含めて
D. 病理
1. 中枢気道
2. 末梢気道
3. 肺胞領域
4. 肺血管
E. 病因
1. 炎症細胞と炎症メディエーター
2. プロテアーゼ・アンチプロテアーゼ不均衡説
3. オキシダント・アンチオキシダント仮説
4. アポトーシスの関与
5. 肺の発育障害
F. 病態生理
1. 気流閉塞と動的肺過膨張
2. ガス交換障害
3. 気道の過分泌
4. 肺高血圧・肺性心
G. 全身の併存症
1. 全身性炎症
2. 骨粗鬆症
3. 骨格筋機能障害、サルコペニア、フレイル
4. 心血管疾患
5. 消化器疾患、GERD、嚥下障害
6. 不安、抑うつ、認知症
7. 代謝性疾患
8. 閉塞性睡眠時無呼吸
9. 貧血
H. 肺の合併症
1. 喘息
2. 肺がん
3. 気腫合併肺線維症
第Ⅱ章 診断
A. 診断(診断基準)
1. 診断の契機
a. 安定期におけるCOPD診断
b. 気道感染や増悪時などにおけるCOPD診断
2. 診断の必要条件
3. 鑑別診断
4. 日常診療で疑うべき症例・状況、診断の実際
5. 初期評価すべき併存症・合併症
6. 課題
B. 病期分類
1. 気流閉塞に基づく病期分類
2. 正常値に関する留意点
C. 病型分類
1. 病型の定義
2. 古典的病型分類
3. 気腫型と非気腫型
4. その他の病型
D. 臨床所見
1. 問診(医療面接)、質問票
a. COPDの症状と問診のポイント
b. 質問票
2. 身体所見
a. 視診
b. 触診および打診
c. 聴診
E. 検査
1. 画像診断
a. 画像検査の役割
b. 胸部単純X線写真
c. 胸部CT
d. その他の画像診断
2. 呼吸機能検査
a. スパイロメトリー
b. 肺気量分画
c. 肺拡散能力
3. 強制オシレーション法
a. 概念
b. 測定と解釈
4. 動脈血ガス分析・パルスオキシメータ
a. 動脈血ガス分析
b. パルスオキシメータ
5. 運動負荷試験・呼吸筋の評価・睡眠検査
a. 運動負荷試験
b. 呼吸筋の評価
c. 睡眠検査
6. 肺循環・右心機能
a. 肺循環・右心機能の診断・評価
b. 肺高血圧症
7. QOL・ADLの評価
a. COPDとPRO評価
b. COPDにおけるQOL評価
c. 包括的尺度と疾患特異的尺度
d. 包括的質問票
e. 疾患特異的質問票
f. COPD患者におけるHRQOL評価の現状
g. ADL評価
8. 喀痰・呼気ガス・呼気凝集液・血液検査
a. 喀痰
b. 呼気ガスと呼気凝集液
c. 血液検査
9. 身体活動性
a. 身体活動性(physical activity)とは
b. 身体活動性の評価方法
c. 身体活動性の指標
d. COPDにおける身体活動性
e. 身体活動性改善のための方策
f. セデンタリー行動
10. 栄養評価
第Ⅲ章 治療と管理
A. 管理目標
1. 管理目標
2. 管理計画
a. 原因物質(危険因子)の特定とその回避
b. 重症度の評価および治療計画
c. 長期管理
3. 気流閉塞の基準を満たさない場合
B. 禁煙
1. 喫煙とCOPD
2. 依存性
3. 喫煙への介入
a. 禁煙外来
b. 一般の外来
c. 新型タバコ
C. 安定期の管理
a. 原因物質曝露からの回避
b. 薬物療法
c. 非薬物療法
1. ワクチン
a. インフルエンザワクチン
b. 肺炎球菌ワクチン
c. インフルエンザワクチンと肺炎球菌ワクチンの併用
2. 薬物療法
a. 気管支拡張薬(SAMAおよびSABA、LAMA、LABA、LAMA/LABA 配合薬、テオフィリン)
b. グルココルチコイド(配合薬を含む)
c. 喀痰調整薬
d. マクロライド系抗菌薬
e. 吸入指導
3. 非薬物療法
a. 呼吸リハビリテーション
b. 身体活動性の向上と維持
c. セルフマネジメント教育
d. 栄養管理
e. 酸素療法
f. 換気補助療法
g. 外科・内視鏡療法
4. 喘息合併COPDの管理
a. 喘息を疑う場合と成人喘息の治療
b. 喘息を合併する場合のCOPDの治療
5. 全身併存症および肺合併症への対応
a. 併存症の管理
b. 肺合併症の管理
6. 在宅管理
a. 在宅医療の目的
b. 在宅医療の対象者と提供者
c. 在宅療養をサポートする社会的資源
d. 在宅管理の効果
7. 終末期COPDへの対応
a. 終末期・最終末期の考え方
b. 終末期のトータルペインと多職種連携チーム医療
c. Advance Care Planning
d. 緩和ケアと呼吸リハビリテーションの導入
e. 終末期COPDの呼吸困難への対処
8. 災害時の対応
a. 災害時の特徴
b. 平常時からの対策
c. 地域システムの整備
d. 医療機器業者との連携
e. 災害の遷延化
D. 増悪期の管理
1. 増悪の定義・診断・原因
a. 定義
b. 病態
c. 診断
d. 原因
2. 増悪の重症度判定・入院の適応
a. 増悪の重症度判定
b. 増悪時に必要な検査
c. 入院の適応
3. 増悪期の薬物療法(気道分泌への対応を含む)
a. 気管支拡張薬
b. グルココルチコイド
c. 抗菌薬
d. その他の薬剤
e. 気道分泌への対処
4. 酸素療法
a. 酸素療法の適応
b. 酸素療法の目標
c. 酸素療法のモニタリング
d. 酸素療法の実際
c. 酸素投与システム
5. 換気補助療法
a. 換気補助療法の選択と適応
b. NPPV
c. IPPV
6. 増悪の予防
a. 非薬物療法
b. 薬物療法
E. 予後
1. COPDの生命予後因子
2. COPD患者の生命予後に対する治療の影響
F. COPDの病診連携
1. COPDにおける医療連携システムの必要性
2. プライマリケア医と呼吸器専門医との連携
3. プライマリケア医の役割
a. 早期発見および診断率向上
b. 呼吸器専門医へのコンサルトのタイミング
c. 治療・管理
4. 呼吸器専門医の役割
a. 連携推進とシステム構築
b. 診療の標準化
c. 呼吸ケアを担う医療者の育成
d. 自己管理教育の推進
5. 医療連携の今後のあり方
第Ⅳ章 Clinical Question
CQ01 安定期COPDに対するLABA使用下のSAMAの併用を推奨するか?
CQ02 安定期COPDに対して、LAMAによる治療を推奨するか?
CQ03 安定期COPDに対して、LAMAとLABAのいずれを推奨するか?
CQ04 呼吸困難や運動耐容能低下を呈する安定期COPDに対して、LAMA+LABAとLABAあるいはLAMAのいずれを推奨するか?
CQ05 安定期COPDに対して、LABA+ICSとLAMA+LABAのいずれを推奨するか?
CQ06 LAMA+LABAでコントロール不良のCOPD に対して、LAMA+LABA にICS の追加を推奨するか?
CQ07 LABDs加療中の安定期COPDに対して、テオフィリンの追加治療を推奨するか?
CQ08 安定期COPDに対して、喀痰調整薬を推奨するか?
CQ09 好酸球の増加している安定期COPDに対して、生物学的製剤を推奨するか?
CQ10 安定期COPDに対して、禁煙を推奨するか?
CQ11 安定期COPDに対して、肺炎球菌ワクチンを推奨するか?
CQ12 安定期COPDに対して、運動療法を含む呼吸リハビリテーションプログラムを推奨するか?
CQ13 安定期COPDに対して、栄養補給療法を推奨するか?
CQ14 低酸素血症を伴う安定期COPDに対して、酸素療法を推奨するか?
CQ15 高二酸化炭素血症を伴う安定期COPD患者に対するNPPVは有効か?
付録
各国のCOPDガイドラインの特徴と比較
身障者援助、法律的側面
健康日本21とCOPD(認知度向上は進んでいるか)
新興感染症流行とCOPD
α1-アンチトリプシン欠乏症とα1-アンチトリプシン補充療法
索引
このガイドラインは書籍として発行されています。
このガイドラインは日本呼吸器学会、メディカルレビュー社より許可を得て掲載しています。
書誌情報には、評価対象となった発行物の情報を記載しています。
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