小児RSウイルス呼吸器感染症診療ガイドライン2021

小児RSウイルス呼吸器感染症診療ガイドライン2021

初回投稿日:2021年11月24日

ページ更新日:2022年5月17日

初回投稿日:2021年11月24日

ページ更新日:2022年5月17日

書誌情報

作成委員会

発行年月日

2021年6月22日

第1版

発行元

発行形式

書籍

基本情報

文書の種類

診療ガイドライン

新旧属性

最新版

公開ステータス

本文公開中

Minds選定日

2021年12月17日

本文掲載日

2022年5月17日

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この診療ガイドラインは、「小児RSウイルス呼吸器感染症」を主題として、日本小児呼吸器学会、日本新生児成育医学会によって作成されています。2021年6月22日に協和企画から発行されました。Mindsでは、2021年12月17日に選定部会にて選定されています。

Mindsでの評価・選定・本文掲載等の状況については「基本情報」の「公開ステータス」の項目をご覧ください。
診療ガイドライン評価・選定・掲載の手順や、公開ステータスの詳しい説明については、こちらをご参照ください。

目次

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刊行にあたって

監修者・執筆者一覧

作成にあたって

電子書籍版のご案内

略語一覧

第1章 Clinical Question

CQ1 早産児のRSウイルス細気管支炎の予防にパリビズマブは有効か?

CQ2 性肺疾患の治療を受けた新生児、乳児、および幼児において、 パリビズマブを投与すると、投与しない場合と比べて、RSウイルス感染症による入院を減少させるか?

CQ3 RSウイルス細気管支炎にステロイドは有効か?

CQ4 RSウイルス細気管支炎にβ2刺激薬は有効か?

CQ5 RSウイルス細気管支炎に抗菌薬は有効か?

CQ6 RSウイルス感染後の反復性喘鳴にロイコトリエン受容体拮抗薬は有効か?

第2章 総論

1 RSウイルスとは

1. 歴史

2. 分類

3. 構造

4. 糖蛋白質と細胞内侵入

5. 性状と動物の感受性

6. 分子疫学

1) G蛋白質による遺伝子分類

2 RSウイルス感染のメカニズム

1. 宿主細胞のRSV受容体

2. RSVの細胞への融合前後でのRSV-F蛋白の構造変化

3. RSV感染症の下気道炎への進展

4. RSV下気道炎の病理・病態

3 RSウイルス感染の疫学

1. RSウイルス感染症の疫学

2. 流行時期と流行条件

3. COVID-19の流行とRSVの流行

4. 分子疫学的特徴

4 RSウイルス感染の診断

1. 臨床診断

2. 病原診断

3. 感染症法における取り扱い(届け出基準)

1) 患者(確定例)

2) 感染症死亡者の死体

4. まとめ

5 応ウイルスの感染経路

1. RSVの臨床的特徴(再感染)

2. RSVへの曝露環境

3. RSV感染後のウイルス量と排泄期間

4. 個体への侵入経路

5. 伝搬様式

6. まとめ

第3章 基礎疾患

1 早産児

1. 定義

2. 発生率

3. 早産の要因

4. 予後

5. RSV感染症に関わる早産児の病態

1) 呼吸器発達の未熟性

2) 性患 免疫機能の未熟性

6. 後期早産児(latepreterm infant)

1) 新生児期の臨床的特徴

2) 長期予後

2 慢性肺疾患

1. 病態

2. 疫学

3. 診断

5. 治療

1) 呼吸療法

2) 薬剤

6. 予防

1) 呼吸療法

2) 栄養

3) 感染対策

3 気管,気管支軟化症、気管。気管支狭窄、横隔膜ヘルニア

1. 病態

2. 疫学

3. 診断

4. 治療

1) high PEEP療法

2) 外ステント術

5. RSV感染による重症化の病態

6. 予防

第4章 病態と治療

1 細気管支炎

1. RSV細気管支炎の発症病態

1) RSVとは

2) 上部気道感染から下部気道感染への進展

3) RSVによる気道内炎症惹起機序

4) RSVによるCD4+T細胞の活性化

2. 細気管支炎を含めたRSV感染症の疫学

3. RSV細気管支炎の診断と検査

1) 病歴

2) 診察

3) 胸部X線

4) 臨床検究

5) RSVの診断

4. RSV細気管支炎の治療

5. RSV細気筐支炎の予防

2 重症呼眼器感染症

1. RSVによる重症呼吸器感染症の定義

2. 呼吸状態の評価

1) 呼吸窮迫症状

2) 修正pulmonary indexスコア(MPIS)

3) P/F比

4) 呼気終末二酸化炭素分圧(EtCO,)

5) 経肺圧

3. 治療

1) HFNC

2) NPPV

3) 気管挿管下の人工呼吸管理

4) continous negative extrathoracic pressure (CNEP)

3 反復性喘嗚

1. 喘鳴と反復性喘嗚について

2. RSV感染による反復性喘鳴の発症メカニズム

3. RSV感染後の喘息発症予知は可能か

4. RSV感染予防は反復性喘嗚の発症を抑制するか

5. まとめ

第5章 予防と対策

1 抗ウイルスヒト化モノクローナル抗体製薬(パリビズマブ)

1. パリビズマブの開発

1) 抗体の作用

2) ヒト化モノクローナル抗体の作成

3) 作用機序

4) 臨床試験

2. 使用効果

3. 使用法

4. 投与対象と投与時期

5. パリビズマブの長期効果

6. パリビズマブの適応外使用

7. パリビズマブ以外のモノクローナル抗体

8. まとめ

2 環境(タバコ)

1. 受動喫煙による呼吸器障害のメカニズム

2. 受動喫煙における実際の乳幼児への影響

3. 受動喫煙とRSV感染症

3 アトピー要因(その他の遺伝子)

1. アトピー要因とは

2. アトピー索因と気道感染症

1) アトピー索因と易感染性

2) 易感染性の免疫的機序

3) RSV感染症の重症化因子

3. 遺伝子解析とRSV感染症

4. RSV感染症の発症予防とアトピー要因

5. アトピー要因を持つ児への対応

1) 喘息の危険因子の回避

2) 薬物療法

6. まとめ

4 院内感染予防

1. 小児病棟におけるRSV感染症の予防対策

1) 患者スクリーニングとコホーティング

2) 医療者の手指衛生

3) 医療者の個人防護貝着用

4) 教育・トレーニング・サーベイランス

2. 新生児病棟におけるRSV感染症のアウトブレイク対策

1) 患者スクリーニングとコホーティング

2) 医療者スクリーニング

3) 医療者の手指衛生と個人防護具着用

4) 面会制限と入院制限

5) 予防的パリビズマブ投与

5 参加における発症予防と対策

1. RSV感染とは

2. 日本産科婦人科学会による産婦人科診療ガイドラインによる35週以下の早産児の扱い

3. パリビズマブ投与における薬価、 保険収載の変遷

4. RSV流行時期とパリビズマブ投与開始時期の変化

5. パリビズマブの初回投与と2回目投与時期の注意点

6. パリビズマブ投与を取り巻く環境の変化

1) 投与適応

2) 剤形

3) 保険算定方法

4) 薬価

7. 産科医療機関内における感染予防の重要性

8. 産科において出生前から行うべき感染そのものの予防と重症化リスク要因の把握

9. おわりに

6 開業医における発症予防と対策

1. 開業医にとってのRSV感染症とは

2. 外来診療における注意点

1) RSV感染症の予防

2) 治療と入院適応

3) その後の開業医でのフォローアップについて

3. まとめ

巻末資料

索引

このガイドラインは日本小児呼吸器学会、日本新生児成育医学会、協和企画より許可を得て掲載しています。

書誌情報には、評価対象となった発行物の情報を記載しています。

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