がん疼痛の薬物療法に関するガイドライン2020年版
がん疼痛の薬物療法に関するガイドライン2020年版
初回投稿日:2021年2月16日
ページ更新日:2021年6月1日
初回投稿日:2021年2月16日
ページ更新日:2021年6月1日
最新版
疾患
がん
トピックス
痛み
監修・著編者
書誌情報
基本情報
文書の種類
診療ガイドライン
新旧属性
最新版
公開ステータス
本文公開中
Minds選定日
2020年12月14日
本文掲載日
2021年6月1日
Mindsからのお知らせ
この診療ガイドラインは、「がん疼痛の薬物療法」を主題として、日本緩和医療学会によって作成されています。2020年7月20日に金原出版から発行されました。Mindsでは、2020年12月14日に選定部会にて選定されています。
Mindsでの評価・選定・本文掲載等の状況については「基本情報」の「公開ステータス」の項目をご覧ください。
診療ガイドライン評価・選定・掲載の手順や、公開ステータスの詳しい説明については、こちらをご参照ください。
目次
発刊にあたって
臨床疑問(CQ)一覧
Ⅰ章 はじめに
1 本ガイドライン作成の目的と経緯
1. 本ガイドラインの目的
2. 2020年版作成までの経緯
3. 2020年版作成の経緯
4. ガイドライン普及と活用促進のための工夫
2 ガイドラインの使用上の注意
1. ガイドラインの使用上の注意
2. ガイドラインの構成とインストラクション
3. 日本緩和医療学会の他の教育プログラムとの関係
3 推奨の強さとエビデンスレベル
1. エビデンスレベル
2. 推奨の強さ
3. 推奨の強さとエビデンスレベルの臨床的意味
4 作成過程
1. 概要
2. 臨床疑問の設定
3. システマティックレビュー
4. エビデンスの評価
5. 妥当性の検証
① 1回目のデルファイラウンド
② 2回目のデルファイラウンド
③ 最終稿
④ 外部評価委員による評価
6. 日本緩和医療学会の承認
7. ガイドライン作成者と利益相反
5 文献検索式
Ⅱ章 背景知識
1 がん疼痛の分類・機序・症候群
1. 痛みの性質による分類
① 体性痛
② 内臓痛
③ 神経障害性疼痛
2. 痛みのパターンによる分類
① 持続痛
② 突出痛
3. 痛みの臨床的症候群
① がんによる痛みの症候群
② がん治療による痛みの症候群
2 痛みの包括的評価
1. 痛みの包括的評価の実際
① 観察
② 問診
③ 身体診察
④ 検査
2. 痛みの原因を診断し,治療計画を立てる
3 がん疼痛治療の概要
1 WHO方式がん疼痛治療法
1. WHOがん疼痛ガイドラインとは
2. がん疼痛マネジメントの基本原則
3. 推奨
2 海外のがん疼痛ガイドラインの概要
1. がん疼痛に対するオピオイドの使用:エビデンスに基づいたEAPCの推奨(Lancet Oncol, 2012)
2. がん疼痛のマネジメント:ESMOの臨床ガイドライン(Ann Oncol, 2018)
3. がんの突出痛のマネジメント:APMによる推奨(Eur J Pain, 2008)
4. 成人のがん疼痛:NCCNの臨床ガイドライン(Web, 2019)
4 薬理学的知識
1 オピオイド
1. オピオイドとは何か
① オピオイドとは
2. 本邦で利用可能なオピオイドとその特徴
① 製剤の特徴
3. 投与経路の変更
① 経口投与
② 直腸内投与
③ 経皮投与
④ 持続皮下注
⑤ 持続静注
⑥ 筋肉内投与
⑦ 経口腔粘膜投与
4. オピオイドスイッチング
① オピオイドスイッチング
② オピオイドスイッチングの実際
5. 換算表
6. 各オピオイドの薬理学的特徴
① 麻薬性鎮痛薬
② 麻薬拮抗性鎮痛薬
7. 特殊な病態でのオピオイドの選択
① 腎機能障害
② 透析
③ 肝機能障害
2 オピオイドによる副作用と対策
1. 悪心・嘔吐
2. 便秘
3. 眠気
4. せん妄・幻覚
5. 呼吸抑制
6. 口内乾燥
7. 掻痒感
8. 排尿障害
9. ミオクローヌス
10. セロトニン症候群
11. 心血管系の副作用
3 オピオイドに与える影響・薬物相互作用
1. 薬物相互作用とは
2. オピオイド使用時に注意すべき相互作用
3. 特にモルヒネ・ヒドロモルフォン・オキシコドン・フェンタニル・タペンタドール・メサドン・トラマドール使用時に注意すべき相互作用
4 非ステロイド性抗炎症薬使用時に注意すべき相互作用
5 精神依存・身体依存・耐性
1. 精神依存
① 定義
② 薬理学的基盤
③ 臨床
2. 身体依存
① 定義
② 薬理学的基盤
③ 臨床
3. 耐性
① 定義
② 薬理学的基盤
③ 臨床
5 非オピオイド鎮痛薬
1. 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)
① 薬理学的特徴
② 副作用
2. アセトアミノフェン
① 薬理学的特徴
② 用法・用量
③ 副作用
6 鎮痛補助薬
1. 鎮痛補助薬の定義
2. 鎮痛補助薬の概要
3. 各鎮痛補助薬の特徴
① 抗うつ薬
② ガバペンチノイド(Ca2+チャネルa2δリガンド)
③ 抗痙攣薬
④ 局所麻酔薬・抗不整脈薬
⑤ NMDA受容体拮抗薬
⑥ 中枢性筋弛緩薬
⑦ コルチコステロイド
⑧ ビスホスホネート,デノスマブなどのbone-modifying agents(BMA)
⑨ その他
7 患者のオピオイドについての認識
1. 患者はオピオイドをどうとらえているか
2. 医学的真実と一致しない誤解に対してどのように対応していくか
① 「オピオイドを使用すると麻薬中毒になる」という誤解についての真実
② 「オピオイドを使用すると寿命が縮まる」という誤解についての真実
③ オピオイドに関する誤った認識への対応
Ⅲ章 推奨
●推奨の概要
1 薬剤に関する臨床疑問
CQ1 がん疼痛のある患者に対して,アセトアミノフェンの投与は推奨されるか?
CQ2 がん疼痛のある患者に対して,NSAIDsの投与は推奨されるか?
CQ3 がん疼痛のある患者に対して,モルヒネの投与は推奨されるか?
CQ4 がん疼痛のある患者に対して,ヒドロモルフォンの投与は推奨されるか?
CQ5 がん疼痛のある患者に対して,オキシコドンの投与は推奨されるか?
CQ6 がん疼痛のある患者に対して,フェンタニルの投与は推奨されるか?
CQ7 がん疼痛のある患者に対して,タペンタドールの投与は推奨されるか?
CQ8 がん疼痛のある患者に対して,コデインの投与は推奨されるか?
CQ9 がん疼痛のある患者に対して,トラマドールの投与は推奨されるか?
CQ10 中等度から高度のがん疼痛のあるがん患者に対して,メサドンの投与は推奨されるか?
CQ11 がん疼痛のある患者に対して,ブプレノルフィンの投与は推奨されるか?
CQ12 がん疼痛のある患者に対して,オピオイドに加えて,抗うつ薬の投与は推奨されるか?
CQ13 がん疼痛のある患者に対して,オピオイドに加えて,抗痙攣薬,ガバペンチノイドの投与は推奨されるか?
CQ14 がん疼痛のある患者に対して,オピオイドに加えて,抗不整脈薬の投与は推奨されるか?
CQ15 がん疼痛のある患者に対して,オピオイドに加えて,ケタミンの投与は推奨されるか?
CQ16 がん疼痛のある患者に対して,ステロイドの投与は推奨されるか?
2 有害作用に関する臨床疑問
CQ17 オピオイドが原因で,便秘のあるがん患者に対して,下剤,その他の便秘治療薬の投与は推奨されるか?
CQ18 オピオイドが原因で,悪心・嘔吐のあるがん患者に対して,制吐薬の投与は推奨されるか?
CQ19 オピオイドが原因で,悪心・嘔吐のあるがん患者に対して,他のオピオイドへの変更,投与経路の変更は推奨されるか?
CQ20 オピオイドが原因で,眠気のあるがん患者に対して,精神刺激薬の投与は推奨されるか?
3 治療法に関する臨床疑問
CQ21 がん疼痛のある患者に対して,病態(原発臓器,痛みの部位・種類)により特定のオピオイドを投与することは推奨されるか?
CQ22 がん疼痛のある,高度の腎機能障害患者に対して,特定のオピオイドの投与は推奨されるか?
CQ23 がん疼痛のある患者に対して,初回投与のオピオイドは,強オピオイドと弱オピオイドのどちらが推奨されるか?
CQ24 がん疼痛のある患者に対して,より早く鎮痛するために,オピオイドを持続静注または持続皮下注で投与することは推奨されるか?
CQ25 がん疼痛の突出痛のある患者に対して,どの強オピオイドの投与が推奨されるか?
CQ26 オピオイドが投与されているにもかかわらず,適切な鎮痛効果が得られない,がん疼痛のある患者に対して,オピオイドの変更は推奨されるか?
CQ27 オピオイドによる許容できない有害作用のある,がん疼痛のある患者に対して,オピオイドの変更は推奨されるか?
CQ28 がん疼痛の突出痛のある患者に対して,医師や看護師がオピオイド注射剤をボーラス投与することや,患者自身がボーラス投与(PCA:自己調節鎮痛法)することは推奨されるか?
4 Appendix
1 ガイドライン委員会で討論したが,根拠が乏しく解説文に記載しなかったこと
2 現場の臨床疑問,現在までの研究と今後の検討課題
索引
このガイドラインは書籍として発行されています。
このガイドラインは日本緩和医療学会、金原出版より許可を得て掲載しています。
書誌情報には、評価対象となった発行物の情報を記載しています。
著作権者の意向により、閲覧できる内容が評価対象となった発行物から変更になっている場合があります。
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