高血圧治療ガイドライン2019

高血圧治療ガイドライン2019

初回投稿日:2019年7月19日

ページ更新日:2020年11月10日

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ページ更新日:2020年11月10日

書誌情報

作成委員会

日本高血圧学会高血圧治療ガイドライン作成委員会

発行年月日

2019年4月25日

発行形式

書籍

基本情報

文書の種類

診療ガイドライン

新旧属性

最新版

公開ステータス

本文公開中

Minds選定日

2019年6月25日

本文掲載日

2020年11月10日

Mindsからのお知らせ

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この診療ガイドラインは、「高血圧」を主題として、日本高血圧学会によって作成されています。2019年4月25日に日本高血圧学会から発行されました。Mindsでは、2019年6月25日に選定部会にて選定されています。

Mindsでの評価・選定・本文掲載等の状況については「基本情報」の「公開ステータス」の項目をご覧ください。
診療ガイドライン評価・選定・掲載の手順や、公開ステータスの詳しい説明については、こちらをご参照ください。

目次

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高血圧治療ガイドライン2019(JSH2019)作成委員会

序文

刊行によせて

略語一覧

JSH2019の新たな方式(CQと推奨文,Q),および主な変更点

序章

1. JSH2019の目的と対象

2. 作成委員会構成

3. 作成方針・手順

4. エビデンスレベルと推奨グレード

5. 脳心血管病

6. COIの確認と公開

第1章 高血圧の疫学

1. 高血圧と各種疾病との関連

1) 高血圧による脳卒中・心疾患リスク上昇

2) 高血圧と腎臓病などの病態および全死亡

3) 危険因子の集積,メタボリックシンドロームと心血管病リスク

4) 種々の血圧指標と脳心血管病リスク

2. 国民の血圧の現状と推移

3. 日本人の高血圧の特徴

1) 食塩摂取量の多さ

2) 肥満とメタボリックシンドロームの増加

4. 公衆衛生上の高血圧対策

第2章 血圧測定と臨床評価

1. 血圧測定

1) 診察室血圧測定

2) 診察室外血圧測定

2. 高血圧の診断

1) 診察室血圧値による分類

2) 診察室外血圧値による分類

3) 収縮期血圧値・拡張期血圧値による分類

4) 血圧測定と高血圧診断手順

3. 家庭血圧,ABPMに基づく高血圧

1) 白衣高血圧

2) 仮面高血圧

3) 早期高血圧

4) 夜間高血圧

5) 昼間高血圧(ストレス下高血圧)

6) 血圧日内変動異常

4. 血圧変動性

5. 脈拍

6. 検査と診断

1) 病歴

2) 診察(身体所見)

3) 臨床検査

4) 高血圧性臓器障害の診断

CQ1 成人の本態性高血圧患者において,家庭血圧を指標とした降圧治療は,診察室血圧を指標とした治療に比べ,推奨できるか?

CQ2 白衣高血圧者は経過観察を行うべきか?

Q1 水銀血圧計に代わる血圧計は何を推奨するか?

Q2 家庭血圧測定の評価には,いつ,何回,何日間の測定を推奨するか?

Q3 血圧変動性の評価法

第3章 高血圧の管理および治療の基本方針

1. 治療の目的

2. 高血圧治療および高血圧対策の対象者

3. 生活習慣の修正,非薬物療法,薬物療法

4. 予後評価と管理計画のためのリスク層別化

1) 脳心血管病,臓器障害,危険因子

2) わが国における脳心血管病発症の絶対リスクの評価と脳心血管病リスク層別化

5. 初診時の高血圧管理計画

1) 血圧高値が継続的であることの確認とそのレベルの評価

2) 二次性高血圧の除外

3) 危険因子,臓器合併症,脳心血管病などの予後影響因子の評価

4) 生活習慣の修正の指導

5) 薬物療法の必要性の評価

6. 降圧目標

7. 治療法の選択

1) 生活習慣の修正

2) 降圧薬治療

8. その他の留意事項

1) 長期治療(継続治療)

2) QOLへの配慮

3) アドヒアランス,コンコーダンス

4) 抗血栓薬服用中の高血圧患者の血圧管理

5) 降圧療法の費用対効果

CQ3 降圧治療において,厳格治療は通常治療と比較して心血管イベント及び死亡を改善するか?

Q4 降圧治療において過降圧となる血圧レベルはどれくらいか?

第4章 生活習慣の修正

総論

1. 食塩制限

2. 栄養素と食事パターン

3. 適正体重の維持

4. 運動降圧療法

5. 節酒

6. 禁煙

7. その他の生活習慣の修正

8. 生活習慣などの複合的な修正

9. 特定保健用食品

CQ4 高血圧患者における減塩目標6g/日未満は推奨されるか?

Q5 特定保健用食品(トクホ)・機能性表示食品に降圧効果はあるのか?

第5章 降圧治療

1. 降圧薬選択の基本

1) 第一選択薬

2) 降圧薬の使い方

3) 薬物相互作用

4) 降圧薬の減量と中止

2. 併用療法

1) 併用療法のメリット

2) 併用療法における降圧薬の組合せ

3. 配合剤

4. ジェネリック医薬品

5. 各種降圧薬の特徴とおもな副作用

1) Ca拮抗薬

2) ARB

3) ACE阻害薬

4) 直接的レニン阻害薬(DRI)

5) 利尿薬

6) β遮断薬(含αβ遮断薬)

7) α遮断薬

8) MR拮抗薬

9) 中枢性交感神経抑制薬

10) 古典的な血管拡張薬

6. 治療抵抗性高血圧およびコントロール不良高血圧の対策

1) 定義と頻度

2) 治療抵抗性を示す要因と対策

3) 腎交感神経デナベーション

CQ5 治療抵抗性高血圧に対してMR拮抗薬の投与を推奨するか?

CQ6 積極的適応がない高血圧に対して,β遮断薬であるカルベジロールやビソプロロールは第一選択薬として推奨できるか?

第6章 臓器障害を合併する高血圧

1. 脳血管障害

1) 超急性期・急性期

2) 慢性期

3) 無症候性脳血管障害

2. 心疾患

1) 心肥大

2) 冠動脈疾患

3) 心不全

4) 心房細動

3. 腎疾患

1) 腎機能と血圧

2) 慢性腎臓病(CKD)の診断とその意義

3) 糖尿病性腎症,糖尿病性腎臓病

4) 生活習慣の修正

5) 降圧薬治療

6) 透析患者

4. 血管疾患

1) 大動脈瘤

2) 閉塞性動脈硬化症

CQ7 冠動脈疾患合併高血圧患者の降圧において,拡張期血圧は80mmHg未満を避ける必要があるか?

CQ8 心筋梗塞または心不全を合併する高血圧患者において,ACE阻害薬はARBに比して推奨されるか?

CQ9 左室駆出率(LVEF)の保たれた心不全(HFpEF:Heart failure with preserved ejection fractionにおいて収縮期血圧130mmHg未満を目標とする降圧は推奨されるか?

CQ10 [CQ10-1]糖尿病非合併CKD(尿蛋白あり)での降圧療法の第一選択薬はRA系阻害薬か?

[CQ10-2]糖尿病非合併CKD(尿蛋白なし)での降圧療法の第一選択薬はRA系阻害薬か?

Q6 糖尿病非合併CKD(尿蛋白あり)の降圧目標は130/80mmHgか?

第7章 他疾患を合併する高血圧

1. 糖尿病

1) 降圧目標値

2) 降圧薬選択

2. 脂質異常症

3. 肥満

4. メタボリックシンドローム

1) 特定健康診査・特定保健指導における血圧管理

5. 睡眠時無呼吸症候群

6. 痛風・高尿酸血症

7. 気管支喘息および慢性閉塞性肺疾患

1) 気管支喘息

2) COPD

8. 肝疾患

CQ11 糖尿病合併高血圧の薬物療法では,脳心血管病の発症を低下させるために,収縮期血圧降圧目標として140mmHg未満よりも130mmHg未満を推奨するか?

CQ12 糖尿病合併高血圧の降圧治療では,Ca拮抗薬,サイアザイド系利尿薬よりも,ARB,ACE阻害薬を優先するべきか?

第8章 高齢者高血圧

1. 高齢者高血圧の特徴

2. 高齢者高血圧の基準と疫学研究成績

3. 診断

1) 高齢者の特徴を考慮した診断

2) 二次性高血圧の鑑別

3) 降圧目標の設定や降圧薬の選択のために把握すべき病態

4. 治療

1) 高齢者高血圧の治療効果

2) 生活習慣の修正

3) 降圧薬治療の対象と降圧目標

4) 降圧薬の選択

5) 高齢者の特殊性に基づくその他の留意点

CQ13 75歳以上の高齢者に対する降圧の目標値はいくつか?依存疾患やフレイルの有無により異なるか?

第9章 認知症と高血圧

1. 血圧と認知機能・認知症

2. 降圧薬治療と認知機能,認知症予防

3. 認知機能低下者における高血圧治療

CQ14 降圧薬治療は高齢高血圧患者の認知機能の保持に有効か?

Q7 認知症合併高齢高血圧患者において,降圧薬を中止,減量する有用性はあるか?

第10章 女性の高血圧

1. 妊娠と関連した高血圧

1) 診断

2) 治療

3) 降圧薬療法の降圧目標

4) 降圧薬選択

5) 各種降圧薬

6) 分娩直後の注意点

7) 授乳期間に服用可能と考えられる降圧薬

2. 更年期の血圧

1) 閉経後の血圧上昇の機序

2) ホルモン補充療法の血圧への影響

3) 妊娠の影響

4) 女性の高血圧の特徴

CQ15 妊娠高血圧で減塩は推奨されるか?

第11章 小児の高血圧

1. 小児の高血圧の頻度,経年変化

2. 小児の血圧測定と高血圧基準値

3. 小児高血圧の病態

4. 小児肥満と高血圧

5. 胎児期の栄養と高血圧

6. 小児および高校生における本態性高血圧の問題点

7. 小児期における生活習慣の修正

1) 食事療法

2) 運動療法

3) 睡眠

8. 高血圧の管理

1) 非薬物療法

2) 薬物療法

第12章 特殊条件下高血圧

1. 高血圧緊急症および切迫症の診断と治療

1) 定義と分類,および概要

2) 治療の原則

3) 高血圧性脳症

4) 脳血管障害

5) 急性心不全

6) 急性冠症候群(急性心筋梗塞,不安定狭心症)に重症高血圧が合併する場合

7) 大動脈解離

8) 褐色細胞腫クリーゼ

9) 加速型-悪性高血圧

2. 一過性の血圧上昇

3. 外科手術前後の血圧管理

1) 術前の高血圧の評価

2) 周術期の降圧薬の使用

3) 歯科手術と血圧管理

CQ16 脳心血管病の高リスクを有する患者の非心臓手術において,周術期のβ遮断薬使用は推奨されるか?

Q8 パニック障害などによる一過性血圧上昇の予防に抗不安薬や抗うつ薬は有用か?

第13章 二次性高血圧

1. 腎実質性高血圧

1) 慢性糸球体腎炎

2) 多発性嚢胞腎

2. 腎血管性高血圧

1) 診断の手がかり

2) 診断のための検査

3) 治療

3. 内分泌性高血圧

1) 原発性アルドステロン症(PA)

2) その他のミネラルコルチコイド過剰症

3) クッシング症候群

4) 褐色細胞腫・パラガングリオーマ

5) その他の内分泌性高血圧

4. 血管性(脈管性)高血圧

1) 高安動脈炎

2) その他の血管炎性高血圧

3) 大動脈縮窄症

4) 心拍出量増加を伴う血管性高血圧

5. 脳・中枢神経系疾患による高血圧

6. 遺伝性高血圧

7. 薬剤誘発性高血圧

1) 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)

2) カンゾウ(甘草),グリチルリチン

3) グルココルチコイド

4) その他

CQ17 原発性アルドステロン症の治療として,副腎摘出術を施行した場合と,MR拮抗薬で治療を行った場合で,予後に差はあるか?

Q9 降圧薬服用中の二次性高血圧のスクリーニングの評価はどうすべきか?

第14章 高血圧管理の向上に向けた取組みと今後の展望

専門医への紹介・相談

文献

降圧薬一覧

索引

このガイドラインは日本高血圧学会、ライフサイエンス出版より許可を得て掲載しています。

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