てんかん Minds版やさしい解説

どんな症状がでるの?


◆てんかん発作のメカニズム
 
脳には、情報伝達を行うたくさんの神経細胞が、くまなく張り巡らされています。
通常、脳内の神経細胞の電気刺激は、興奮と抑制がバランスよく保たれています。

しかし、てんかん発作では、脳内の電気刺激バランスが崩れ、大脳皮質の神経細胞に過剰な興奮が突然起こります。
興奮スイッチが一斉に入ってしまうと、脳は情報をうまく受け取れず、命令を伝達することができなくなります。
これにより、脳のコントロールができなくなってしまいます。

脳のコントロールができなくなっている時の脳波は、激しい異常を示します。
このときの異常な脳波をてんかん放電といいます。


 電気刺激の興奮と抑制バランス
電気刺激の興奮と抑制バランス



◆てんかん発作の種類
 
てんかんの発作は、大きく2つに分けられます。
脳の一部に過剰な興奮が起きる部分発作と、脳の全体で同時に過剰な興奮が起きる全般発作があります。

 てんかん発作の種類
てんかん発作の種類

部分発作は、脳神経細胞の異常興奮が起こる場所によって、症状が異なります。


 部分発作の部位と症状
焦点発作の部位と症状


 てんかん発作型分類
てんかん発作型分類


 てんかん発作時の脳波
 複雑部分発作
左中側頭葉(ひだりちゅうそくとうよう)に焦点性〔限局性〕に棘波(きょくは)が出現しています〔矢印部〕。
棘波とは、持続時間が20~70msec(ミリセカンド)の尖ったてんかん型〔てんかん発作〕波形です。
複雑部分発作
出典: 辻貞俊 監修:『てんかん』~目で見て学ぶてんかんのすべて~.アオイスタジオ㈱ 医学映像制作,東京,より作成

 全般性強直間代発作(ぜんぱんせいきょうちょくかんだいほっさ)
全般性棘徐波(ぜんぱんせいきょくじょは)複合が出現します。
棘徐波複合とは、棘波のあとに高振幅のゆるやかな波〔デルタ波〕を呈するてんかん型波形です。
全般性強直間代発作(ぜんぱんせいきょうちょくかんたいほっさ)
出典: 辻貞俊 監修:『てんかん』~目で見て学ぶてんかんのすべて~.アオイスタジオ㈱ 医学映像制作,東京,より作成

 欠神発作(けっしんほっさ)
全般性3Hz棘徐波複合(ぜんぱんせい3ヘルツきょくじょはふくごう)の出現が特徴的です。
3Hz棘徐波複合とは、2.5~3.5Hzの周期で、棘徐波複合が出現するてんかん型波形です。
全般性強直間代発作(ぜんぱんせいきょうちょくかんたいほっさ)
出典: 辻貞俊 監修:『てんかん』~目で見て学ぶてんかんのすべて~.アオイスタジオ㈱ 医学映像制作,東京,より作成



 

 
 
 
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