脳卒中 Minds版やさしい解説

脳のつくりとはたらき


脳は運動や言語、感覚、意識など、あらゆる活動をつかさどっている器官です。
他の臓器と違い、脳は部位によって、それぞれはたらきが違っています。

◆脳を包む膜
脳の全体は頭蓋骨(とうがいこつ)で守られ、頭蓋骨のすぐ内側には硬膜(こうまく)、くも膜、軟膜(なんまく)という3層の膜があります。

くも膜と軟膜との間にはくも膜下腔という隙間があり、そこは脳脊髄液(のうせきずいえき)という無色透明の液体で満たされています。この髄液がクッションとなり脳を保護しています。この部分に出血するのが、前項で述べたくも膜下出血です。



◆脳の部分とおもなはたらき
脳は、図のように、大脳、小脳、間脳(かんのう)〔視床、視床下部〕、脳幹(のうかん)といった部分からできており、それぞれの部位は、表のようなおもなはたらきをしています。下図のように、脳幹(のうかん)や間脳は大脳に囲まれて脳の表面からは見えません。


このように脳は部位ごとにはたらきが分かれているため、脳卒中で脳のどこかの血管が詰まったり破れたりすると、影響を受ける脳の部位の違いにより、さまざまな症状が起こるのです。

脳のつくり(内側から)

脳の水平断面図




脳の冠状断面図




◆大脳の部位と機能の分布
大脳は、おもな溝〔中心溝(ちゅうしんこう)、外側溝(がいそくこう)、頭頂後頭溝(とうちょうこうとうこう)〕などにより、下図のように、前頭葉(ぜんとうよう)、頭頂葉(とうちょうよう)、側頭葉(そくとうよう)、後頭葉(こうとうよう)に分かれています。


大脳の外側を覆っている大脳皮質(だいのうひしつ)には、次のように、視覚野(しかくや)、聴覚野(ちょうかくや)、運動野(うんどうや)、嗅覚野(きゅうかくや)、味覚野(みかくや)、体性感覚野(たいせいかんかくや)といった機能がそれぞれ特定の場所に集中して分布しています。

言語野は、運動性言語中枢ブローカ中枢;おもに話すことを担う〕が前頭葉に、聴覚性言語中枢もしくは感覚性言語中枢ウェルニッケ中枢;おもに言葉を理解することを担う〕が側頭葉にあります。また、字や絵を見て口に出して喋るための視覚性言語中枢が後頭葉にあります。





大脳は左半球、右半球の2つに分かれています。
視覚、手や足の運動・感覚については、反対側の脳がおもにはたらいています。
たとえば、右手足の運動や感覚には左脳がはたらき、左手足は右脳がはたらいています。


 

 
 
 
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