高尿酸血症・痛風 Minds版やさしい解説

高尿酸血症・痛風とは?


高尿酸血症痛風は生活習慣病の1つで、高尿酸血症が続くとその症状の1つとして痛風が現れます。

高尿酸血症とは、血液中の尿酸*1の濃度を示した血清尿酸値が、7.0mg/dLを超えている状態と定義されています。

痛風とは体内の尿酸*1が過剰になった状態が続き、足の関節などに尿酸の結晶が沈着して、関節に激しい炎症が急激に発症する病気のことです。
多くの場合、足の親指の付け根の関節や足首の関節に急激に炎症が起こり、激しい痛みや赤く腫れるなどの症状が現れます。

このほか尿酸の結晶は、腎臓に付着して機能を低下させる腎機能障害など、さまざまな病気の原因となります。

高尿酸血症は、成人男性の約20%に認められ、痛風で治療する患者さんの数は95万7,000人いるといわれています*2
*2厚生労働省:平成22年国民生活基礎調査.健康票より.


角1 角2
  *1尿酸とは ■  
体内のエネルギー源や核酸の成分として重要なプリン体*3という物質の老廃物です.
尿酸は通常,ヒトの体内では尿と一緒に排泄されます.
しかし,不適切な食生活やアルコールを多量に摂取する生活習慣などが原因で,排泄されるはずの尿酸が体内で一定量をオーバーしてしまい,さまざまな生活習慣病を引き起こすとされています.
角3 角4


角1 角2
  *3プリン体とは ■  
ヒトが生きていくうえで欠かせないエネルギーと遺伝情報をつかさどる核酸の原料となるものです.
ヒトが生きている限り体内でプリン体はつくられ続けます.
しかし,からだのバランスがくずれてプリン体の老廃物である尿酸の排泄量が少なくなったり,プリン体を多く含む物質を摂取すると,プリン体が体内で過剰となります.その老廃物である尿酸が増え,高尿酸血症・痛風を引き起こす結果となります.
角3 角4



 痛風における通院患者さんの推移グラフ
痛風における通院患者さんの推移グラフ
注:通院患者さんには、入院患者さんは含まれない
政府統計の総合窓口e-Stat:平成22年 国民生活基礎調査3.健康票 第2巻 第70表より作成


 

 
 
 
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