アキレス腱断裂 Minds版ガイドライン解説


ガイドライン作成委員より患者さんへ
保存療法・手術療法を問わず、アキレス腱断裂の治療における最大の合併症は再断裂です。再断裂に関し、手術療法で1.7〜5.4%程度、経皮縫合で7.1〜10%程度、保存療法で10.7〜20.8%程度と報告があり、手術療法より保存療法の方が再断裂の危険性が高いですが、近年は超音波検査[エコー検査]などによる画像診断に基づいた保存療法の施行により10%以下に改善しています。発生時期は受傷後早期の2カ月以内に多く、特に固定を外し活動性が高くなった時に生じやすいので注意が必要です。
 


医学用語解説
アキレス腱皮下断裂
(アキレスけんひかだんれつ)
ふくらはぎの筋肉とかかとの骨をつなぐ太い腱をアキレス腱といい、その一部またはすべてが切れてしまうことです。中年以降に多く、主にスポーツ活動中に、ジャンプやダッシュなどでアキレス腱に強い力がかかったときに起こります。
再断裂
(さいだんれつ)
断裂したアキレス腱を回復させる治療を行った後に、アキレス腱が再び断裂してしまうことです。完全につながる前にアキレス腱に強い力がかかると、再断裂を起こす可能性があります。
再断裂率
(さいだんれつりつ)
断裂したアキレス腱を回復させる治療を行った後に、アキレス腱が再び断裂してしまう確率のことです。完全につながる前にアキレス腱に強い力がかかると、再断裂を起こす危険性が高くなります。
手術療法
(しゅじゅつりょうほう)
病気やケガで異常が生じた部分をメスで取り除いたり、つなぎ合わせたりする治療方法です。体への負担は大きくなりますが、手術を行わないと治せない病気やケガもあり、手術を行うことで回復を早めることができます。アキレス腱断裂では、切れたアキレス腱をつなぎ合わせる手術が行われます。
保存療法
(ほぞんりょうほう)
手術せずに回復を待つ治療法のことです。異常が生じた部分を手術で切り取らずに残す、つまり保存することから保存療法と呼ばれます。アキレス腱断裂では、ギプスや装具をつけて、アキレス腱が自然に治るまで足の関節を固定して、安静に努めます。アキレス腱がつながってきたら、少しずつ足に体重をかけていき、最終的に全体重を支えられるように訓練を行います。最近では画像診断で治り具合を確認しながら、歩行訓練などのリハビリテーションを進める方法も行われています。


関連する医療提供者向けガイドラインの表示はこちら
(旧版)アキレス腱断裂診療ガイドライン  RQ-1 アキレス腱皮下断裂治療法別により再断裂に差があるか
 
 
 
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