急性胆管炎・胆嚢炎 Minds版ガイドライン解説
右季肋部圧痛、緊満胆嚢の触知、特に、Murphy signが特徴的である。 |
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ガイドライン作成委員より患者さんへ | ||
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医学用語解説 | ||
![]() | 急性胆嚢炎 (きゅうせいたんのうえん) | 多くの場合、胆嚢の出入り口に胆石が詰まるなどして、胆嚢が血行障害を起こしたり、胆汁の流れが滞ったりして膨れ、痛みが起こる病気のことです。胆石が自然に流れて胆汁の詰まりがなくなると、痛みが治まる場合もありますが、そのまま胆石が詰まっていると、腸内の細菌などが逆流して細菌感染を引き起こします。 |
![]() | 右季肋部圧痛 (みぎきろくぶあっつう) | おなかの右上の肋骨辺りに押されるような痛みがあることです。季肋部とは、おなかの中でも横隔膜の高さの肋骨辺りを指します。右側には肝臓や胆嚢があり、急性胆嚢炎にかかると、強く押されるような痛みが出ます。 |
![]() | 緊満胆嚢 (きんまんたんのう) | 胆嚢の入り口に胆石が詰まったことが原因で、胆汁の流れが滞り、細菌感染を起こして胆嚢がパンパンに膨れ上がっている状態のことです。医師が診療で触れることができる場合もあります。 |
![]() | 触知 (しょくち) | 触ることで臓器の変化を確認することです。急性胆嚢炎では、胆嚢が炎症を起こして腫れ上がります。そのため、医師が皮膚の上から触ったとき、患者さんは呼吸が止まるほどの強い痛みを感じることがあります。 |
![]() | Murphy sign (マーフィー・サイン) | 胆嚢が炎症を起こしていることが原因で、医師が体の外から触ったとき、強い痛みのため呼吸が止まる状態のことです。1903年に、Murphyという医師が、胆石の患者さんに起こる症状として記録に残したもので、現在は急性胆嚢炎の患者さんに起こる症状として、一つの指針になっています。 |
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(旧版)科学的根拠に基づく急性胆管炎・胆嚢炎の診療ガイドライン Q65 急性胆嚢炎の理学所見は?