(旧版)ED診療ガイドライン 2012年版

 
序文
2008年1月に「ED診療ガイドライン」の第1版が出版された。これは日本性機能学会が発行する初めてのガイドラインであり,多くの臨床家のED診療に貢献したものと考えている。第1版の“改訂の予定”で予告したように,2011年に改訂版を出すことが決まっていたので,その公約を果たすべく,ここに2012年版をお届けする。
改訂版を作成するにあたって,委員を増員し(8名から16名へと倍増),取り上げる項目も増やした。具体的には,リスクファクターのところで,睡眠時無呼吸症候群(SAS),慢性腎臓病(CKD),不妊症,神経疾患を追加した。心理的ストレスも追加すべきという意見もあったが,エビデンス不足のために断念した。その代わりに,治癒可能なEDの発見と治療の項で,心因性EDに関して記述を増やした。やはり重大なリスクファクターである心血管疾患に関しては,EDが心血管疾患の前兆であるという視点も加え,別項として取り上げた。
PDE5阻害薬に関して,偽造薬品について記述した。また,前立腺癌とED,ペロニー病,さらに診断書についても追加した。そのため大幅に増ページとなり(34ページから110ページ),質・量ともに改訂版に相応しいものが出来上がったものと自負している。
今回も日本性機能学会の全面的な支援を受け,日本泌尿器科学会の推薦も受けたガイドラインとして出版された。
本改訂版が第1版にもましてED診療の場でお役に立てることを執筆者一同願っている。

2012年4月
ED診療ガイドライン      
2012年版作成委員会委員長
木元康介


 

 
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