CQ10 健常児の排便回数はどれくらいか,排便回数に影響を与える因子にはどのようなものがあるか

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CQ10 健常児の排便回数はどれくらいか,排便回数に影響を与える因子にはどのようなものがあるか
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推奨/回答

健常児の排便回数を表 6-1 に示す(コンセンサスレベル 8)

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推奨/回答

排便回数は,年齢,授乳法,食事,社会的習慣,利便性,家族の文化的信条,家族内の関係,日常の活動時間などの影響を受ける(コンセンサスレベル 8)

排便回数は,小児の年齢や成熟度により異なる.正期産児では,通常,出生後 36 時間以内に最初の排便がみられるが,未熟児ではより遅くなることもある.正常分娩で生まれた新生児の 90% は出生後 24 時間以内に胎便を排泄する.

海外からの報告によると,生後 1 週の新生児では,排便回数は 1 日平均 4 回である.排便回数は授乳法により異なり,生後 3 か月間,母乳栄養児では 1 日平均 3 回,人工乳栄養児では平均 1 日 2 回の排便を認める.母乳栄養児では授乳ごとに排便を認めることもあれば,7~10 日に 1 回となることもある.2 歳までに排便回数は 1 日 1~2 回に減少し,3~4 歳で排便回数は 1 日 1 回程度となる.便性は個人差も大きいが,Bristol stool form scale(CQ15~CQ21:図 8-2)で 4~5 が標準である.
日本における報告は数少ないが,同様の結果が報告されている.また,排便回数はミルクの種類にも影響され,大豆乳では硬い便に,カゼイン加水分解乳では軟便になることがある.
年齢に伴う排便回数の減少は,腸管通過時間や大腸運動の変化に関連する.腸管通過時間の平均は,1~3 か月で 8.5 時間,4~24 か月で 16 時間,3~13 歳で 26 時間,思春期以降では 30~48 時間となる.
年齢,授乳法以外に排便回数に影響を与える因子として,食事,社会的習慣,利便性,家族の文化的信条,家族内の関係,日常の活動時間などがあげられ,これらの因子は精神および身体発達とともに変化する.


(本文,図表の引用等については,小児慢性機能性便秘症診療ガイドラインの本文をご参照ください.)

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