皮膚悪性腫瘍ガイドライン第3版 メラノーマ診療ガイドライン2019
皮膚悪性腫瘍ガイドライン第3版 メラノーマ診療ガイドライン2019
初回投稿日:2020年1月29日
ページ更新日:2020年3月12日
初回投稿日:2020年1月29日
ページ更新日:2020年3月12日
最新版
部位
皮膚
疾患
がん
監修・著編者
書誌情報
作成委員会
皮膚悪性腫瘍診療ガイドライン改訂委員会(メラノーマ診療ガイドライングループ)
発行年月日
2019年
版
第3版
発行元
金原出版
発行形式
Web(PDF)、書籍
基本情報
文書の種類
診療ガイドライン
新旧属性
最新版
公開ステータス
本文公開中
Minds選定日
2019年12月18日
本文掲載日
2020年3月12日
Mindsからのお知らせ
この診療ガイドラインは、「メラノーマ」を主題として、日本皮膚科学会によって作成されています。2019年に日本皮膚科学会Webサイトで公開されました。Mindsでは、2019年12月18日に選定部会にて選定されています。
Mindsでの評価・選定・本文掲載等の状況については「基本情報」の「公開ステータス」の項目をご覧ください。
診療ガイドライン評価・選定・掲載の手順や、公開ステータスの詳しい説明については、こちらをご参照ください。
また、「科学的根拠に基づく皮膚悪性腫瘍 診療ガイドライン 第3版」に収載される形で、2022年6月20日に金原出版から発行されています。
目次
第1章 悪性黒色腫(メラノーマ)診療ガイドラインについて
1.本ガイドラインの目的
2.改訂の目的
3.本ガイドラインの適応が想定される対象者,および想定される利用対象者
4.本ガイドラインを使用する場合の注意事項
5.改訂ガイドラインの特徴
6.エビデンス収集方法(文献検索)
7.システマティックレビューの方法
7.1 個々の報告に対する評価(STEP1)
7.2 エビデンス総体の総括(STEP2)
7.3 定量的システマティックレビュー(メタアナリシス)
7.4 定性的システマティックレビュー
7.5 システマティックレビューレポートの作成
8.推奨決定の方法
8.1 各CQ担当者内での検討
8.2 推奨決定会議
9.作成過程におけるCQ番号の変更について
10.ガイドライン改訂作業の実際
10.1 改訂委員会
10.2 予備会議(すべてメール会議)
10.3 メラノーマ診療ガイドライングループ会議
10.4 チーフ会議
11.外部評価およびパブリックコメント,専門家コメント
12.今後の改訂とめざすべき改訂のあり方
13.出版後のガイドラインのモニタリング
14.資金
15.利益相反
15.1 利益相反の申告
15.2 COIへの対応と対策
第2章 悪性黒色腫(メラノーマ)総論
1.メラノーマの疫学と病因
1.1 メラノーマの疫学
(1)本邦における発生率と病型ごとの頻度および欧米との相違
(2)遺伝子変異と病型との相関
(3)メラノーマの病期分類
1)T分類
a)原発巣の厚さ
b)潰瘍の有無
2)N分類
3)M分類
4)病理学的病期
(4)病期別予後
1)病期I,II
2)病期III
3)病期IV
1.2 メラノーマの病因,危険因子
(1)環境因子
(2)宿主因子
2.メラノーマの診断
2.1 肉眼による診断
2.2 ダーモスコピー
2.3 生検
(1)全切除生検
(2)部分生検
(3)臨床診断と病理診断が乖離した場合
2.4 病理報告書
2.5 スクリーニング画像検査
(1)臨床的な領域リンパ節腫大を伴わない浸潤性皮膚メラノーマ
(2)SLNB陽性例
(3)臨床的に明らかな領域リンパ節転移例
(4)遠隔転移疑い例
(5)脳転移検索
3.病期と治療指針・経過観察方針
3.1 病期別の治療アルゴリズム
(1)病期I
1)精査
2)治療
(2)病期II
1)精査
2)治療
(3)病期III
1)精査
2)治療
a)リンパ節郭清術の是非
b)術後補助療法の選択
(4)病期IV
1)分子標的薬
2)免疫チェックポイント阻害薬
3)二次治療
3.2 病期別の経過観察指針
(1)病期0(in situ)
(2)病期IA~IIA
(3)病期IIB~IV
3.3 おわりに
4.手術療法:原発巣切除と転移巣切除
4.1 はじめに
4.2 原発巣切除・転移巣切除の適応と目的
4.3 原発巣切除
(1)側方マージン
(2)深部マージン
(3)メラノーマ病型による切除マージン検証の必要性
(4)術前補助療法発展の可能性と原発巣切除
4.4 Oligometastasisを対象とした遠隔転移巣切除
(1)転移巣切除の成績
(2)転移巣切除+術後補助療法
(3)Oligometastasisに対する進行期治療としての成績
4.5 おわりに
5.手術療法:センチネルリンパ節生検・リンパ節郭清術
5.1 はじめに
5.2 センチネルリンパ節生検
(1)センチネルリンパ節とは
(2)SLNBの適応・意義
(3)SLNBの手法
(4)SLNの部位
1)頭頸部
2)躯幹
3)上肢
4)下肢
(5)SLNBの今後の展望
5.3 リンパ節郭清術
(1)頸部リンパ節郭清術
(2)腋窩リンパ節郭清術
1)肘(内側上顆)リンパ節郭清術
(3)鼠径リンパ節郭清術
1)骨盤内リンパ節郭清術
2)膝窩リンパ節郭清術
6.放射線療法
6.1 はじめに
6.2 臨床的に明らかな領域リンパ節転移に対する術後補助放射線療法
(1)術後補助放射線療法の局所制御効果
(2)術後補助放射線療法の適応症例
(3)寡分割照射法の効果
6.3 原発巣に対する根治的放射線療法
6.4 特殊な放射線を用いた根治的放射線療法
(1)重粒子線治療
(2)陽子線治療
(3)BNCT(ホウ素中性子捕捉療法)
6.5 緩和的放射線療法
(1)骨転移
(2)脳転移
1)照射法とその適応
2)脳転移への放射線療法と薬物療法併用の効果
6.6 放射線療法の今後の展望
6.7 おわりに
7.術後補助療法
7.1 はじめに
7.2 インターフェロン-α
7.3 分子標的薬
(1)ベムラフェニブ(vemurafenib:術後補助療法の保険適用なし)
(2)ダブラフェニブ(dabrafenib)+トラメチニブ(trametinib)併用療法
7.4 免疫チェックポイント阻害薬
(1)イピリムマブ(ipilimumab:術後補助療法の保険適用なし)
(2)ニボルマブ(nivolumab)
(3)ペムブロリズマブ(pembrolizumab)
7.5 本邦におけるこれまでの術後補助療法
(1)DAVFeron療法
(2)IFN-β
7.6 おわりに
8.進行期治療:殺細胞性抗がん剤と分子標的薬.有害事象,脳転移治療などを含めて
8.1 進行期メラノーマに用いられる薬物療法
8.2 殺細胞性抗がん剤の進行期メラノーマに対する効果
(1)単剤療法
1)DTIC単剤療法
2)Fotemustine単剤療法(本邦未承認薬)
(2)併用療法
1)DTIC+タモキシフェン(tamoxifen:TAM)併用療法
2)DTIC+carmustine(BCNU)+シスプラチン(cisplatin:CDDP)+TAM併用療法(DBDT regimen,Dartmouth regimen)(DTIC以外保険適用なし)
3)DTIC+ニムスチン(nimustine:ACNU)+CDDP+TAM併用療法(DAC-Tam療法)
4)カルボプラチン(carboplatin:CBDCA)+パクリタキセル(paclitaxel:PTX)併用療法(保険適用なし)
8.3 BRAFV600E/K遺伝子変異を有する進行期メラノーマに対する効果
(1)BRAF阻害薬単剤療法
1)ベムラフェニブ(vemurafenib)
2)ダブラフェニブ(dabrafenib)
(2)BRAF阻害薬+MEK阻害薬併用療法
1)ダブラフェニブ+トラメチニブ(MEK阻害薬)併用療法
2)ベムラフェニブ+cobimetinib(MEK阻害薬)併用療法(本邦未承認)
3)エンコラフェニブ(encorafenib)(BRAF阻害薬)+ビニメチニブ(binimetinib)(MEK阻害薬)併用療法
(3)有害事象
1)ダブラフェニブ+トラメチニブ併用療法
2)ベムラフェニブ+cobimetinib併用療法
3)エンコラフェニブ+ビニメチニブ併用療法
4)本邦患者における有害事象
8.4 術前補助療法としての効果
(1)ダブラフェニブ+トラメチニブ併用療法(術前補助療法の保険適用なし)
8.5 メラノーマ脳転移に対する治療
8.6 課題
8.7 おわりに
9.進行期治療:免疫チェックポイント阻害薬.有害事象,脳転移治療などを含めて
9.1 免疫チェックポイント阻害薬とは
9.2 進行期メラノーマに対する効果
(1)イピリムマブ
(2)ニボルマブ
(3)ペムブロリズマブ
(4)逐次投与
(5)ニボルマブ+イピリムマブ併用療法
9.3 術前補助療法としての効果(検証的エビデンスなし)
(1)ニボルマブ,ニボルマブ+イピリムマブ併用療法(術後補助療法の保険適用なし)
9.4 脳転移に対する効果
(1)イピリムマブ
(2)ニボルマブ+イピリムマブ併用療法
9.5 課題
(1)投与前に利益と不利益を推定する指標の確立
1)がん細胞の遺伝子変異の頻度
2)腫瘍組織のPD-L1発現率
3)腫瘍周囲へのCTL浸潤
4)治療前の腫瘍サイズ
(2)投与中止を判断する基準の確立
(3)有害事象への対処法の確立
9.6 おわりに
第3章 悪性黒色腫(メラノーマ)診療ガイドライン クリニカルクエスチョン(CQ)と推奨
CQ1.爪部浸潤性メラノーマに対して指趾骨温存手術は推奨されるか?
CQ2.センチネルリンパ節転移陽性例にリンパ節郭清術を行うべきか?
CQ3.鼠径リンパ節郭清術施行例に骨盤内リンパ節郭清術を併せて行うべきか?
CQ4.病期III患者のリンパ節郭清術後に術後放射線療法を行うべきか?
CQ5.治癒切除後および転移巣完全切除後のメラノーマに対して術後補助療法は行うべきか?
CQ6.治癒切除後の経過観察時に定期的な画像検査をすべきか?
CQ7.メラノーマ脳転移に対して新規薬物療法は推奨されるか?
CQ8.BRAFV600遺伝子変異検査は原発巣と転移巣のどちらを検体とすべきか?
このガイドラインは日本皮膚科学会より許可を得て掲載しています。
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