ガイドライン

(旧版)エビデンスとコンセンサスを統合した潰瘍性大腸炎の診療ガイドライン ―難治性炎症性腸管障害に関する調査研究班 プロジェクト研究グループ

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推奨ステートメントと解説


8.潰瘍性大腸炎の経過と大腸がんサーベイランス

8.3 潰瘍性大腸炎における大腸がん発生のリスク7,8)

大腸がん合併のリスクは罹患年月とともに増加する:推奨グレードA(IIIa・9)

診断から10年で2%、20年で8%、30年で18%に大腸がん合併が認められる:推奨グレードA(IIIa・8)

原発性硬化性胆管炎(PSC)合併例では大腸がん発生のリスクが高い:推奨グレードB(IIIa・7)

解説: 大腸がん合併のリスクは罹患年数と罹患範囲に関連することが知られている。全大腸炎型のリスクが最も高く、左側大腸炎型ではリスクの増加傾向が全大腸炎型に比べ約10年遅れるとされている。炎症の程度や発症年齢の低さも関連するという報告も見られる。PSC合併例では特に右側大腸のがん発生が多く、胆汁酸の関与が推測されている。

 

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