認知症 Minds版やさしい解説

どんな症状がでるの?


◆認知症全般の症状
 
認知症の症状として、以下の症状がよく知られています。

認知症のおもな症状
認知症のおもな症状

上記の症状は徐々に進行していきます。初期のころから見られる症状ですので、家族は早い段階で変化に気づくことが望まれます。

認知症と区別すべきおもな病気や障害
認知症と区別すべきおもな病気や障害

角1 角2
 
■ 失語とは ■
聴く,話す,読む,書くといった言葉によるコミュニケーションがうまく行えない状態をいいます.

■ 失行とは ■
大脳の一部に障害が起きているものの,麻痺などの運動機能の障害が見られないにもかかわらず,目的に合った動作や行動がうまく行えなくなった状態をいいます.

■ 失認とは ■
大脳の一部に障害が起きて,見たり,聞いたり,触れるなどの感覚から得る情報を選択して収集したり,その情報を理解して認識することがうまく行えない状態をいいます.
 
角3 角4


◆アルツハイマー型認知症の症状
 
アルツハイマー型認知症の症状は、中核症状行動・心理症状の2つに分けられます。

中核症状は脳の障害が直接の原因となって現れるもので、記憶や物事の認識にかかわる能力が低下していきます。
「目の前にいる家族が誰か分からない」「駅までの道のりが分からない」など、患者さんの生活に不自由さをもたらすようになります。

一方、行動・心理症状には、不適切な行動上の問題とうつ症状や妄想のような心理症状があります。
たとえば目の前にいる家族が誰か分からないために、「知らない人が家に侵入してきた」と騒いだり、駅までの道のりに迷って何時間も徘徊(はいかい)してしまう、といった行動を引き起こします。

アルツハイマー型認知症では,もの忘れなどの中核症状より先に「財布や預金通帳などが盗まれた」などのもの盗られ妄想が目立つ場合があります。

 

 
 
 
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