急性胆管炎・胆嚢炎 Minds版やさしい解説

どんな治療法があるの?


急性胆管(たんかん)炎・胆(たん)のう炎の治療では、まず一時的に食事を止めて、点滴を用いて身体に必要な水分と、ナトリウム・カリウムなどの電解質を補います。
そして抗菌薬で炎症をおさえ、とどこおった胆汁(たんじゅう)をからだの外へ出すなどの外科的な治療を行います。


表2・急性胆管たんかん炎・たんのう炎の治療
急性胆管炎
急性胆のう炎
・ 抗菌薬などの、薬による治療
・ 胆管にとどこおっている胆汁を外へ出す、胆道ドレナージを行う
・ 胆管につまった胆石を取り除く
・ 症状がおさまったあと、胆のうを取り除く手術を行う場合もある
・ 抗菌薬などの薬による治療
・ 薬による治療でよくならない場合、手術を行い、胆のうを取り除く
・ すぐに手術が行えないときは、胆のうドレナージを行う場合もある



◆薬物療法
点滴を受ける図
角1 角2
 
点滴で水分や電解質を補うと同時に、抗菌薬を用います。
抗菌薬は、細菌感染による症状の悪化を防ぐのに役立ちます。
また必要に応じて、痛みをやわらげる鎮痛剤を用います。
 
角3 角4




◆とどこおった胆汁を身体の外へ出す方法 [胆道ドレナージ]


角1 角2
 
鼻から医療用チューブを入れ、胃・十二指腸をとおして、胆管(たんかん)の中に置き、とどこおった胆汁を外へ出します。(図7参照)

皮膚の上から針を刺して、肝臓から細いチューブを通す方法もあります。
 
角3 角4


図7・鼻から医療用のチューブを入れて、たん汁を出す方法




◆手術療法

急性胆管炎の場合は、胆道ドレナージを行った後に、胆石を取り除く内視鏡的な処置や手術を行います。

急性胆のう炎の場合は、原則として、早めに胆のうを取り除く手術を行います。
胆のうを取り除く方法は、次の2つがあります。



表3・手術方法と一般的な入院期間
手術方法
入院期間
 腹腔鏡(ふくくうきょう)手術 
お腹に小さな穴をあけて、そこから
器具を入れて行う手術
  5日〜1週間  
開腹手術
お腹をひらいて行う手術
1週間〜10日
※表内の入院期間は目安であり、患者さんの手術後の状態によっても異なります。


手術後は、まれに熱が出る・肺炎を起こすなどの場合もあります。
無理をせず、しっかり休養することが大切です。

図8・腹腔鏡ふくくうきょう手術の方法
図8・腹腔鏡手術の方法

 

ページトップへ

ガイドライン解説

close-ico
カテゴリで探す
五十音で探す

診療ガイドライン検索

close-ico
カテゴリで探す
五十音で探す