急性胆管炎・胆嚢炎 Minds版ガイドライン解説

高齢者の急性胆嚢炎に対する胆嚢摘出術推奨度B
できれば腹腔鏡下胆嚢摘出術が望ましい [推奨度B

ガイドライン作成委員より患者さんへ
急性胆嚢炎の基本治療は胆嚢を取り除く外科手術です。高齢者でも、可能であれば一般成人と同様に、腹腔鏡を使った外科手術が勧められます。
 


医学用語解説
急性胆嚢炎
(きゅうせいたんのうえん)
多くの場合、胆嚢の出入り口に胆石が詰まるなどして、胆嚢が血行障害を起こしたり、胆汁の流れが滞ったりして膨れ、痛みが起こる病気のことです。胆石が自然に流れて胆汁の詰まりがなくなると、痛みが治まる場合もありますが、そのまま胆石が詰まっていると、腸内の細菌などが逆流して細菌感染を引き起こします。
胆嚢摘出術
(たんのうてきしゅつじゅつ)
胆嚢を取り除く手術のことです。急性胆嚢炎では、輸液や薬の投与など、最初に行われた治療で症状が改善しない場合、胆嚢を取り除く手術を行うことが基本になります。現在はおなかを開いて行う手術ではなく、おなかに数カ所の穴を開けて、腹腔鏡でおなかの状態を見ながら行う腹腔鏡下摘出手術が一般的です。
腹腔鏡下胆嚢摘出術
(ふくくうきょうかたんのうてきしゅつじゅつ)
内視鏡の一種である腹腔鏡のカメラで映し出される映像を見ながら、胆嚢を取り出す手術のことです。おなかに開けた小さな穴から腹腔鏡を入れ、そのほか3カ所から鉗子(かんし)という手術器具などを挿入します。おなかを開けて行う手術に比べて患者さんの負担は軽くなりますが、カメラの映像だけを頼りにしなくてはならないため、医師には豊富な経験と熟練の技術が求められます。


関連する医療提供者向けガイドラインの表示はこちら
(旧版)科学的根拠に基づく急性胆管炎・胆嚢炎の診療ガイドライン  Q113 高齢者の急性胆嚢炎に対する手術術式は?
 
 
 
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