急性胆管炎・胆嚢炎 Minds版ガイドライン解説

小児急性胆道炎は成人急性胆道炎とは病因が大きく異なる。

ガイドライン作成委員より患者さんへ
成人の胆道炎の原因は、胆石が多いのですが、これに対し、小児の急性胆道炎の原因は、生まれつきの病気やその手術後などが多く、成人とは大きく異なります。
 


医学用語解説
小児急性胆管炎
(しょうにきゅうせいたんかんえん)
子どもに起こる胆管の細菌感染、炎症のことです。成人の場合、その原因の多くが胆石によるものですが、子どもの場合は胆道閉鎖症、膵管胆道合流異常症、肝移植後など、ごくまれな病気や治療後に起こります。胆道閉鎖症は、生まれつき胆道がふさがっていたり、かなり狭かったりした状態が、その後に起こった炎症によってふさがってしまう病気です。膵管胆道合流異常症も、生まれつき膵管と胆道の合流地点が十二指腸から離れている病気です。
小児急性胆嚢炎
(しょうにきゅうせいたんのうえん)
胆嚢に細菌が増えて、炎症が起こる子どもの病気のことです。熱が出たり、おなかが痛くなったりするなどの症状があり、超音波検査を行ったときに胆嚢の腫れが確認できます。
小児急性胆道炎
(しょうにきゅうせいたんどうえん)
胆管や胆嚢に炎症が起こる子どもの病気のことです。成人に発症するものとは原因も異なり、発症する割合はごくまれです。生まれつき胆道がふさがっている胆道閉鎖症、膵管と胆道の合流場所に異常がある膵管胆道合流異常症、肝臓の移植手術後などに起こることがあります。


関連する医療提供者向けガイドラインの表示はこちら
(旧版)科学的根拠に基づく急性胆管炎・胆嚢炎の診療ガイドライン  Q106 小児急性胆管炎,胆嚢炎の成因は?
 
 
 
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