急性胆管炎・胆嚢炎 Minds版ガイドライン解説

胆石疝痛発作に対するNSAIDs投与 [推奨度B

ガイドライン作成委員より患者さんへ
胆石による激しい腹痛の発作に対して鎮痛薬[痛み止め]を使うと、急性胆嚢炎の発症予防に効果があります。使い方には、飲み薬と座薬が多く用いられています。
 


医学用語解説
胆石疝痛発作
(たんせきせんつうほっさ)
胆汁の成分が固まった石[胆石]が原因で、突然、みぞおち辺りに差し込むような痛みを感じることです。これは胆石が、胆嚢管や胆管の十二指腸への出口などの狭いところにはまり、胆嚢を収縮させる筋肉がけいれんするため、急な痛みを感じるものです。しかし、はまり込んだ胆石が外れて胆嚢内や胆管内に戻されれば、すっと痛みは治まります。
NSAIDs
(エヌエスエイズ/エヌセイズ)
non-steroidal antiinflammatory drugsの略で、非ステロイド性抗炎症薬のことです。痛みや炎症を抑える効果があります。胆石が原因で、激しい痛みが起こったときに服用すると痛みが治まり、急性胆嚢炎の発症を予防する効果もあるとされています。
急性胆嚢炎
(きゅうせいたんのうえん)
多くの場合、胆嚢の出入り口に胆石が詰まるなどして、胆嚢が血行障害を起こしたり、胆汁の流れが滞ったりして膨れ、痛みが起こる病気のことです。胆石が自然に流れて胆汁の詰まりがなくなると、痛みが治まる場合もありますが、そのまま胆石が詰まっていると、腸内の細菌などが逆流して細菌感染を引き起こします。


関連する医療提供者向けガイドラインの表示はこちら
(旧版)科学的根拠に基づく急性胆管炎・胆嚢炎の診療ガイドライン  Q86 胆石疝痛発作に対するNSAIDs投与は急性胆嚢炎発症予防に有効か?
 
 
 
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