急性胆管炎・胆嚢炎 Minds版ガイドライン解説

急性胆嚢炎における穿孔の頻度は2〜15%である。

ガイドライン作成委員より患者さんへ
急性胆嚢炎では、胆嚢の壁が腐って穴が開く場合や、胆嚢が風船のように膨らんで破れる場合などがあり、2〜15%の頻度と報告されています。緊急の手術が必要になります。
 


医学用語解説
急性胆嚢炎
(きゅうせいたんのうえん)
多くの場合、胆嚢の出入り口に胆石が詰まるなどして、胆嚢が血行障害を起こしたり、胆汁の流れが滞ったりして膨れ、痛みが起こる病気のことです。胆石が自然に流れて胆汁の詰まりがなくなると、痛みが治まる場合もありますが、そのまま胆石が詰まっていると、腸内の細菌などが逆流して細菌感染を引き起こします。
胆嚢
(たんのう)
総胆管の途中から枝分かれした管の先にある袋状の臓器のことです。肝臓でつくられた胆汁は総胆管、胆嚢管を通って胆嚢に入り、貯蔵されて濃縮されます。食事をして十二指腸に食べ物が送られると、胆嚢は濃縮した胆汁を押し出して、脂肪を消化します。
穿孔
(せんこう)
穴が開くことです。胆嚢内に胆石が溜まり、内側の壁が傷つくなどして破れ、穴が開くことがあります。また、胆嚢内に胆汁が溜まり、細菌が感染して炎症を起こしたり、胆嚢が腫れて血液が行き届かなくなることがあります。すると胆嚢壁の組織が死んでしまうことがあり、そこから穴が開くことがあります。


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(旧版)科学的根拠に基づく急性胆管炎・胆嚢炎の診療ガイドライン  Q83 急性胆嚢炎の穿孔の頻度は?
 
 
 
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