急性胆管炎・胆嚢炎 Minds版ガイドライン解説

急性胆嚢炎が疑われる場合には、鑑別診断を目的として、腹部単純X線写真を撮影すべきである。[推奨度A

ガイドライン作成委員より患者さんへ
急性胆嚢炎が疑われた場合、腹部単純X線写真を撮影します。理由としては、腸閉塞や胃十二指腸潰瘍の穿孔など、ほかの病気を除外することに役に立つからです。
 


医学用語解説
急性胆嚢炎
(きゅうせいたんのうえん)
多くの場合、胆嚢の出入り口に胆石が詰まるなどして、胆嚢が血行障害を起こしたり、胆汁の流れが滞ったりして膨れ、痛みが起こる病気のことです。胆石が自然に流れて胆汁の詰まりがなくなると、痛みが治まる場合もありますが、そのまま胆石が詰まっていると、腸内の細菌などが逆流して細菌感染を引き起こします。
鑑別診断
(かんべつしんだん)
患者さんの症状や検査の結果から考えられるいくつかの病名から、さらに検査などを追加して、病名を絞り込んで判定することです。急性胆嚢炎の場合、おなかのX線検査を追加して行うことで、症状が似たほかの病気との違いが分かります。
腹部単純X線写真
(ふくぶたんじゅんエックスせんしゃしん)
X線を体に当て、おなかの状態を画像として写し出す検査のことです。おなかの状態を調べるときは、あおむけに寝て撮影する方法と立って撮影する方法が行われます。


関連する医療提供者向けガイドラインの表示はこちら
(旧版)科学的根拠に基づく急性胆管炎・胆嚢炎の診療ガイドライン  Q78 急性胆嚢炎を疑った場合,単純X線写真を撮るべきか?
 
 
 
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