急性胆管炎・胆嚢炎 Minds版ガイドライン解説

ESTは熟練した内視鏡医の判断により付加されるべき方法である。

ガイドライン作成委員より患者さんへ
急性胆管炎の基本的な治療は、細菌の増殖した胆汁を排膿する胆道ドレナージという治療です。内視鏡でこの治療を行う場合、病院によっては胆汁の出口を切り開く治療が行われることがありますが、この方法は熟練した内視鏡医師が判断して追加されます。
 


医学用語解説
内視鏡的ドレナージ
(ないしきょうてきドレナージ)
鼻や口から内視鏡を使ってカテーテルというチューブや、ステントという管を胆管内に挿入し、胆管に詰まった胆汁を十二指腸へ排出させる方法のことです。
EST
(イーエスティー)
endoscopic sphincterotomyの略で、内視鏡的乳頭括約筋切開術のことです。内視鏡を用いて電気メスで、胆管の出口である十二指腸ファーター乳頭という部分を切り開き、胆管内の胆石を排出させ、せき止められている胆汁の流れを取り戻す治療法です。
内視鏡医
(ないしきょうい)
内視鏡を使った治療の経験が豊富な医師のことです。患者さんの負担軽減のために、内視鏡で胃や十二指腸の中を見ながら行う治療方法が普及していますが、繊細な手技が求められるため、熟練した医師が行う必要があります。例えば急性胆管炎の治療では、内視鏡を十二指腸から胆管へ通して胆汁の排出を行う際、十二指腸と胆管の境目を切り開くことがあります。このとき急性膵炎などを引き起こすこともあるので熟練した医師の判断が必要です。


関連する医療提供者向けガイドラインの表示はこちら
(旧版)科学的根拠に基づく急性胆管炎・胆嚢炎の診療ガイドライン  Q61 内視鏡的ドレナージにESTは必要か?
 
 
 
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