急性胆管炎・胆嚢炎 Minds版ガイドライン解説

直接的な因果関係が示唆されているのはホルモン置換療法肝動注療法のみである。

ガイドライン作成委員より患者さんへ
ホルモン置換療法や肝動注療法などは、急性胆嚢炎の原因になる場合があります。このような治療を受けている場合は、主治医とよく相談しましょう。
 


医学用語解説
急性胆嚢炎
(きゅうせいたんのうえん)
多くの場合、胆嚢の出入り口に胆石が詰まるなどして、胆嚢が血行障害を起こしたり、胆汁の流れが滞ったりして膨れ、痛みが起こる病気のことです。胆石が自然に流れて胆汁の詰まりがなくなると、痛みが治まる場合もありますが、そのまま胆石が詰まっていると、腸内の細菌などが逆流して細菌感染を引き起こします。
ホルモン置換療法
(ホルモンちかんりょうほう)
加齢などにより、分泌量が減少したホルモンを薬で補う治療法のことです。女性の更年期障害の治療として行われており、分泌量が減少した女性ホルモンを、薬の服用によって置き換えることで症状を緩和します。しかし、こうした薬に含まれるエストロゲン、プロゲステロンなどの女性ホルモンは、急性胆嚢炎の原因の一つとされています。
肝動注療法
(かんどうちゅうりょうほう)
肝臓の動脈にカテーテルを入れ、抗癌剤を直接注入する治療方法のことです。酸素や栄養を送り込む働きをしている動脈に直接抗癌剤を入れることで、正常な細胞への影響が少なく、がんに対しては、より効果的に抗癌剤を投与することができる治療法です。この治療の際に、胆嚢の血流が悪くなり、急性胆嚢炎が起きることがあります。


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(旧版)科学的根拠に基づく急性胆管炎・胆嚢炎の診療ガイドライン  Q10 薬剤と急性胆嚢炎の関連は?
 
 
 
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