糖尿病 Minds版ガイドライン解説

GDM耐糖能再評価は分娩後6〜12週の間に行う。グレードB コンセンサス
分娩後耐糖能正常化しても、将来の糖尿病発症ハイリスク群であり、長期にわたる追跡管理が必要である。グレードA レベル3

ガイドライン作成委員より患者さんへ
妊娠糖尿病は多くの場合分娩後に軽快します。しかし、血糖値が正常化しても将来糖尿病を発症する危険性は高いため、血糖の再評価を分娩後6〜12週の間に行い、その後も長期にわたる追跡検査が必要です。生活習慣改善の継続も重要です。
 


医学用語解説
GDM
(ジーディーエム)
妊娠している間に初めて糖尿病と診断された糖尿病のことです。妊娠糖尿病の妊婦の場合、高血圧や網膜症などの合併症が悪化したり、糖尿病の進行とともにおなかの赤ちゃんが巨大化したり、発育が障害されたりすることもあります。そのため妊娠糖尿病では、通常の糖尿病よりも厳重に血糖値を管理する必要があります。
耐糖能
(たいとうのう)
血液中のブドウ糖濃度である血糖値が高くなった際、それを正常値にまで下げる能力のことです。食後に血糖値が上がった場合、耐糖能が正常な人では、膵臓(すいぞう)からインスリンというホルモンが分泌され、肝臓や筋肉などの細胞にブドウ糖が取り込まれるのを促し、その結果、血糖値が下がります。しかし耐糖能が低下した人は、インスリンの分泌量が低下したり、効き目が悪くなったりしているため、血糖値を下げることが難しくなります。
再評価
(さいひょうか)
一度行った評価をもう一度行うことです。出産後しばらくすると変化する検査値もあるため、出産後の回復を調べるために再評価を行うことがあります。ここでは、血糖値を正常な値に下げる能力である耐糖能を出産後に評価することを指します。
分娩後耐糖能
(ぶんべんごたいとうのう)
赤ちゃんを産んだ後の耐糖能のことです。耐糖能とは、血液中のブドウ糖濃度である血糖値が高くなったときに、それを正常値にまで下げる能力のことです。妊娠中に糖尿病にかかった妊婦は、通常は出産後に耐糖能は回復します。出産後は耐糖能の変化が大きいため、再評価を行う際は6週間程度空けることが望ましいと考えられます。
正常化
(せいじょうか)
異常だった状態が、正常に戻ることです。妊娠中に糖尿病にかかった妊婦は、一般的に出産後には病状が回復して、正常な状態に戻ります。しかし今後、再び糖尿病にかかる可能性が高いため、注意深く経過を観察する必要があります。
糖尿病発症
(とうにょうびょうはっしょう)
糖尿病にかかることです。糖尿病は、血液中のブドウ糖を細胞に取り込む作用を促すインスリンというホルモンの量が低下したり、効き目が悪くなったりして起こります。それによって、血液中のブドウ糖濃度である血糖値が高い状態が続きます。特に妊娠中に糖尿病にかかると、妊婦本人の健康や、おなかの赤ちゃんの発育を害する危険性があります。そのため、糖尿病の発症を予防するとともに、発症した場合は適切な治療を行う必要があります。
ハイリスク群
(ハイリスクぐん)
ある病気を発症する危険性の高い人の集まりを指します。妊娠中に糖尿病にかかった妊婦の場合、出産後に病状が回復して正常な状態に戻っても、その後、再び糖尿病にかかる危険性が高いことが分かっています。そのため、出産後も糖尿病を発症しないよう、注意深く経過を観察する必要があります。
追跡管理
(ついせきかんり)
ある病気にかかった患者さんの経過を追って、継続的に診察、検査、治療を行うことです。妊娠中に糖尿病にかかった妊婦の場合、出産後に病状が回復して正常な状態に戻っても、その後、再び糖尿病にかかる危険性が高いことが分かっています。そのため、出産後も追跡管理を行い、糖尿病にかかった場合は、適切な治療を行う必要があります。

 


関連する医療提供者向けガイドラインの表示はこちら
(旧版)科学的根拠に基づく糖尿病診療ガイドライン 改訂第2版  ステートメント
 
 
 
ページトップへ

ガイドライン解説

close-ico
カテゴリで探す
五十音で探す

診療ガイドライン検索

close-ico
カテゴリで探す
五十音で探す