(旧版)これで治す最先端の頭痛治療 「慢性頭痛の診療ガイドライン」市民版
|

慢性連日性頭痛は、国際頭痛分類第2版には採用されておりませんが、臨床の現場では使用されることのある病名ですので解説しておきます。
慢性連日性頭痛は、1日に4時間以上の頭痛が1ヵ月に15日間以上、3ヵ月を超えて続く頭痛です。生活支障度も高く、臨床の場合では重要な頭痛群です。変容性片頭痛、慢性緊張型頭痛、新規発症持続性連日性頭痛、持続性片側頭痛のサブタイプがあります。
変容性片頭痛は、もともと片頭痛があり、頻度が増して連日化した頭痛をいいます。国際頭痛分類第2版では、薬物乱用頭痛、慢性片頭痛などの病名がつく頭痛です。慢性緊張型頭痛は片頭痛の特徴のない頭痛が連日続く頭痛です。持続性片側頭痛と新規発症持続性連日性頭痛はまれなタイプの慢性連日性頭痛です。これについては「第7章 1 片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛以外の一次性頭痛にはどのようなものがありますか」で解説してあります。

【参照】
第1章:頭痛一般 4 簡易診断アルゴリズムとはどのようなものですか、どのように使用するのですか