(旧版)これで治す最先端の頭痛治療 「慢性頭痛の診療ガイドライン」市民版
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国際頭痛分類第2版第4群の「その他の一次性頭痛」には、一次性穿刺様頭痛、一次性咳嗽性頭痛、一次性労作性頭痛、性行為に伴う一次性頭痛、睡眠時頭痛、一次性雷鳴頭痛、持続性片側頭痛、新規発症持続性連日性頭痛などが分類されます。
●一次性穿刺様頭痛:とくに原因がないのに起こる一時的かつ限定された部位に起こってくるずきーんとする頭痛です。
●一次性咳嗽性頭痛:頭蓋内疾患が存在しない状態で、咳またはいきみにより誘発される頭痛です。
●一次性労作性頭痛:運動によって誘発される頭痛です。
●性行為に伴う一次性頭痛:頭蓋内の病気は存在しない状態で、性行為によって誘発される頭痛で、オルガスムス時に突然増強する頭痛です。くも膜下出血などの除外が必要です。
●睡眠時頭痛:毎晩のように睡眠中に起こる頭痛発作です。
●一次性雷鳴頭痛:突発する重度の頭痛で、脳動脈瘤破裂時の頭痛に似ています。
●持続性片側頭痛:持続性の片側性頭痛で、インドメタシンという消炎鎮痛薬が有効な頭痛です。
●新規発症持続性連日性頭痛:それまで頭痛もちでなかったのに頭痛が始まってから2日以内に連日化する頭痛です。頭痛の性質は緊張型頭痛に似ています。
【参照】
第7章:その他の一次性頭痛 3 慢性連日性頭痛はどう診察するのですか