(旧版)これで治す最先端の頭痛治療 「慢性頭痛の診療ガイドライン」市民版

3 複数の予防療法をどのように使い分けるのでしょうか

推奨 予防療法の選択は、エビデンスがあり、有害事象が少ない薬剤を低用量から開始します。十分量で2〜3ヵ月程度の期間をかけて効果を判定します。それでも効果が得られなければ、他の薬剤に変更します。片頭痛以外の併存する疾患や身体的状況も勘案して薬剤を選択します
  グレードB:行うよう勧められる

解説
予防療法の評価には、頭痛の性状や持続の観察、急性期治療薬の使用量の記録が有用です。それには頭痛ダイアリーをつけるとよいでしょう。頭痛日数の記録だけでもかなり役立ちます。
米国内科学会のガイドラインでは、片頭痛予防の第一選択として、降圧薬のプロプラノロール、抗うつ薬のアミトリプチリン、抗てんかん薬のバルプロ酸ナトリウムを推奨しています。日本においては保険適用をもつ塩酸ロメリジンが選択薬となります。

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