(旧版)これで治す最先端の頭痛治療 「慢性頭痛の診療ガイドライン」市民版

1 片頭痛治療にはどのようなものがありますか

推奨 片頭痛治療の主体となるのは薬物療法です。薬物療法には急性期治療と予防療法があります。薬物療法以外にも治療法があります。これらを組み合わせて治療を構築します
  グレードA:行うよう強く勧められる

解説
片頭痛は完治させることはむずかしいのですが、適切な治療により発作頻度を減少させ、また、発作そのものを消失させたり軽くすることはできます。それにより患者さんの機能を回復し、生活の質を高めることが可能です。正確な片頭痛診断のもとに、患者さん個人のニーズに合わせた治療法(表6)を組み立てるとよいでしょう。
片頭痛治療の主体となるのは薬物療法です。薬物療法には急性期治療と予防療法があり、おのおのから適した薬剤を選択します。片頭痛の誘発因子がある場合は、できる限りこれを避けます。片頭痛の非薬物療法は薬物療法を補完する立場にあります。

図13 片頭痛の治療戦略
図13 片頭痛の治療戦略

表6 片頭痛治療
1   薬物療法
  1) 急性期治療
  特異的治療(トリプタン、エルゴタミン)
  非特異的治療(鎮痛薬、制吐薬)
  2) 予防療法
2   非薬物療法(鍼治療、食事療法など)
3   誘発因子の検索と除去
4   片頭痛とその治療を知る
  片頭痛に対する知識
  片頭痛と他の頭痛の鑑別
  治療薬の効果と副作用
  急性期治療薬の適正使用(使用のタイミング、使用量、使用頻度)
  予防療法の必要性
  発作中の注意(静かな暗い場所で休む、痛む箇所を冷やすなど)
  頭痛の記録をつける(頭痛ダイアリー)

イラスト

 

 
 
 
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