(旧版)これで治す最先端の頭痛治療 「慢性頭痛の診療ガイドライン」市民版

4 簡易診断アルゴリズムとはどのようなものですか、どのように使用するのですか

推奨 簡易診断アルゴリズムは、実地診療の手がかりとなる有力な手段の1つです
  グレードB:行うよう勧められる

解説
簡易診断アルゴリズムとは頭痛の診断手順をチャート化したものです。一般にアルゴリズムとは問題を解くための手順のことをいいます。
一次性頭痛で重要な質問は頭痛が日常生活や活動(仕事、家事、社会活動)にどれほど支障をおよぼすかです。高度の場合は片頭痛か慢性連日性頭痛( 「第7章 3 慢性連日性頭痛はどう診察するのですか」参照)、軽度の場合は緊張型頭痛( 「第5章 1 緊張型頭痛はどのように分類し、診断されるのですか」参照)が考えられます。
月に頭痛が何日あるかも大切です。支障度の大きい頭痛で月16日以上の慢性連日性頭痛、15日以下ですと片頭痛が疑われます。
慢性連日性頭痛は国際頭痛分類に分類されていませんが慣用されている頭痛タイプです。慢性連日性頭痛については、一週間に何日薬を服用するかが問題となります。3日以上の場合は薬物乱用頭痛が疑われます。図2・図3に慢性頭痛の簡易診断アルゴリズムを示しておきます。
イラスト

図2 片頭痛の簡易診断アルゴリズム
図2 片頭痛の簡易診断アルゴリズム
 
図3 慢性頭痛の簡易診断アルゴリズム
図3 慢性頭痛の簡易診断アルゴリズム

 

 
 
 
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