(旧版)これで治す最先端の頭痛治療 「慢性頭痛の診療ガイドライン」市民版
|
|

頭痛の鑑別診断で重要な点は、まず二次性頭痛のなかでも危険な(致命的な)頭痛を除外することです。次に片頭痛などの一次性頭痛を診断します。二次性頭痛の原因のなかにはくも膜下出血のように「見逃されると死につながる頭痛」が含まれています。成人の二次性頭痛は「最初にして最もひどい頭痛」や、頭痛もちの方でも「普段の頭痛とは様子が異なる頭痛」の場合は、危険な病気が原因となっていることがありますので、かかりつけ医と相談のうえ、神経内科や脳神経外科への受診をお勧めします(緊急時は直に受診します)。
神経脱落症状とは麻痺や歩行障害、言語障害、ものが見えにくいなどの症状を指します。精神症状とは、会話が支離滅裂になる、認知症の傾向がある場合を指します。項部硬直・髄膜刺激症状とは、頭痛や悪心・嘔吐のほかに顎が胸に付きにくくなる項部硬直の症状があります。これらは髄膜炎やくも膜下出血の症状です。
![]() |
||||
![]() |
|
|||
