アレルギー性鼻炎ガイド
鼻アレルギー診療ガイドライン作成委員会(2005年刊第1版)

治療法のいろいろ


(2)薬物療法(アレルギー性鼻炎に用いる薬のいろいろ)


 ケミカルメディエーター遊離抑制薬
抗原抗体反応が起きても、肥満細胞からのケミカルメディエーター(ヒスタミン、ロイコトリエンなどの化学伝達物質)遊離を抑える薬です。十分な効果がでるのに 2週間が必要です。飲み薬、鼻に噴霧する薬があります。
 
 第1世代抗ヒスタミン薬
ヒスタミンが神経に作用するところ(受容体)をブロックしますので、主としてくしゃみ・鼻みずに効果があります。比較的安全性が高いので、市販薬にも含まれていますが、眠気、口が渇くなどの副作用があります。また、尿の出にくい人(前立腺肥大など)、緑内障のある人には使えません。
 
 第2世代抗ヒスタミン薬
第1世代抗ヒスタミン薬の副作用が、新しいものほど軽減されています。 抗ヒスタミン作用の他にいろいろな作用があるため、鼻づまりに効くものもあります。 たくさんの種類の薬が発売されていますが、作用が少しずつ違っています。 多くのものが飲み薬ですが、鼻噴霧用薬もあります。 他の病気の薬との飲み合わせが悪いものもありますので、飲んでいる薬を必ずおしえてください。
 
 抗プロスタグランジンD2・トロンボキサンA2薬
鼻づまりに効果があります。
 
 抗ロイコトリエン薬
鼻づまりに効果があります。
 
 Th2サイトカイン阻害薬
IgE抗体をつくるもとの細胞(Th2リンパ球)に作用して、抗体をつくりにくくする効果があるとされています。
 
 ステロイド薬
 ・鼻噴霧用ステロイド薬
鼻に噴霧する薬で、くしゃみ、鼻みず、鼻づまりに等しく高い効果があります。 しかし、決められたとおり定期的に使用しないと効果が十分に発揮されません。 ステロイド薬としての副作用はほとんどありません。
 ・経口ステロイド薬
抗ヒスタミン薬との合剤がよく用いられます。 よく効く薬ですが、ステロイド薬としての副作用がありますので、短期間(1〜2週間を限度として)の使用にとどめます。
 
 血管収縮薬
鼻に噴霧する薬で、鼻づまりに効きます。 つけてすぐに効く薬ですが、使いすぎるとかえって鼻づまりが強くなり、薬剤性鼻炎といわれます。 どうしても必要な時だけ使います。
 
 その他
漢方薬などがあります。

 

 
 
 
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