有効性評価に基づく前立腺がん検診ガイドライン
文献ID:S0030665
PMID:
12096083
文献番号
69
AF
4
研究方法
モデル解析
検査法
PSA
対象数
2,000,000人
対象集団の特性
60-84歳(1988年)
対象集団の設定条件
1988年の合衆国
評価指標
罹患率
評価指標の把握
SEER-Medicare linkage data (観測値)
結果
1)統計学的モデルを使いながら、異なるリードタイム、PSA検診発見前立腺がん(検査後3ヶ月以内に診断されたものと定義)の前立腺がん中に占める割合(P)を当てはめて、前立腺がんの罹患率を予測。それをSEERの数値と比較。
2)白人、黒人、それぞれリードタイムを5年、7年とした場合にSEERの観測値と最も一致。過剰診断は29%、44%であった。
3)白人でリードタイム5年の場合には、P(PSA検診発見がんが前立腺がんにしめる割合)が1988年を0.3-1998年を0.7とし、各々を数値に変化させ、0.5-0.8、0.7-0.9とした場合、過剰診断割合はそれぞれ、29.33、28.77、28.59%。黒人の場合では、それぞれ32.36、32.61、32.31%。
不利益
過剰診断
研究全般に関するコメント
1)統計学的モデルを使いながら、異なるリードタイム、PSA検診発見前立腺がん(検査後3ヶ月以内に診断されたものと定義)の前立腺がん中に占める割合(P)を当てはめて、前立腺がんの罹患率を予測。それをSEERの数値と比較。
2)検討対象年齢を60-84歳と高齢者に限定していること、検診と診断の区別が困難なことを問題点として挙げている。
3)ラテントがんのうち、PSAにより発見されて過剰診断に相当するのは白人15%、黒人37%と推測している。