有効性評価に基づく前立腺がん検診ガイドライン

文献ID:S0030665 PMID: 12096083

著者

Etzioni R/Penson DF/Legler JM/di Tommaso D/Boer R/Gann PH/Feuer EJ

出典: J Natl Cancer Inst/ 94巻, 13号, 981-90頁/ 発行年 2002年

文献番号

69

AF

4

研究方法

モデル解析

検査法

PSA

対象数

2,000,000人

対象集団の特性

60-84歳(1988年)

対象集団の設定条件

1988年の合衆国

評価指標

罹患率

評価指標の把握

SEER-Medicare linkage data (観測値)

結果

1)統計学的モデルを使いながら、異なるリードタイム、PSA検診発見前立腺がん(検査後3ヶ月以内に診断されたものと定義)の前立腺がん中に占める割合(P)を当てはめて、前立腺がんの罹患率を予測。それをSEERの数値と比較。
2)白人、黒人、それぞれリードタイムを5年、7年とした場合にSEERの観測値と最も一致。過剰診断は29%、44%であった。
3)白人でリードタイム5年の場合には、P(PSA検診発見がんが前立腺がんにしめる割合)が1988年を0.3-1998年を0.7とし、各々を数値に変化させ、0.5-0.8、0.7-0.9とした場合、過剰診断割合はそれぞれ、29.33、28.77、28.59%。黒人の場合では、それぞれ32.36、32.61、32.31%。

不利益

過剰診断

研究全般に関するコメント

1)統計学的モデルを使いながら、異なるリードタイム、PSA検診発見前立腺がん(検査後3ヶ月以内に診断されたものと定義)の前立腺がん中に占める割合(P)を当てはめて、前立腺がんの罹患率を予測。それをSEERの数値と比較。
2)検討対象年齢を60-84歳と高齢者に限定していること、検診と診断の区別が困難なことを問題点として挙げている。
3)ラテントがんのうち、PSAにより発見されて過剰診断に相当するのは白人15%、黒人37%と推測している。

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