有効性評価に基づく前立腺がん検診ガイドライン

文献ID:S0030658 PMID: 14519752

著者

van der Cruijsen-Koeter IW/van der Kwast TH/Schröder FH

出典: J Natl Cancer Inst/ 95巻, 19号, 1462-6頁/ 発行年 2003年

文献番号

62

AF

3

研究方法

無作為化比較対照試験

検査法

PSA、DRE、TRUS(4年間隔)。

対象数

検診群8,350人 対照群8,876人(対象期間1993年10月-1996年12月)

対象集団の特性

55-74歳

対象集団の設定条件

オランダ・ロッテルダム

検診群における受診率・要精検率

記載なし(対象外項目)。

評価指標

中間期がんの割合・感度

評価指標の把握

医療記録・がん登録

結果

初回検診による前立腺がん発見数は412人。2回目の検診までの4年間で、対照群から135人、検診群から25人のがんが発見された。25人の中間期がんのうち、陽性であったが生検を受けなかったのは7人であり、残りの18人は全て早期がんであった。生検未受診の7人のうち、3人が進行がんであった。罹患率は、検診群で1,000人あたり21人、対照群で1,000人あたり3.9人であり、検診陰性者における期待がん数は123.8(=陰性者数7,938×3.9/1,000×検診間隔4年)であった。Proportional incidence methodによる感度は79.8%(=(123.8‐25)/123.8)、生検未受診の7人を除くと、85.5%であった。

不利益

中間期がんの25人について、詳細情報(ステージなど)が示されている。

研究全般に関するコメント

1)ERSPC(Rotterdam)の中間期がん追跡調査に基づく感度の測定。検診群・対照群の中間期がんを把握し、感度の推定にIncidence methodもあり、感度を79.8%としている。中間期がんの定義を変える(精密検査未受診例を除外)と、85.5%。
2)感度の推定にIncidence methodを応用できる。受診間隔の検討にも利用できる。

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