有効性評価に基づく前立腺がん検診ガイドライン

文献ID:S0030655 PMID: 8944739

著者

Jacobsen SJ/Bergstralh EJ/Guess HA/Katusic SK/Klee GG/Oesterling JE/Lieber MM

出典: Arch Intern Med/ 156巻, 21号, 2462-8頁/ 発行年 1996年

文献番号

59

AF

3

研究方法

検査精度(ROC分析)

検査法

PSA

対象数

症例群177人 対照群305人 (一般住民)

対象集団の特性

症例群50-79歳 対照群40-79歳

対象集団の設定条件

1990年と1991年のOlmsted Countyにおける全前立腺がん患者と一般住民を対象。後者は一般住民を年齢で層別して抽出、参加を依頼(参加割合55%)。

検診群における受診率・要精検率

記載なし(対象外項目)。

評価指標

感度・特異度

評価指標の把握

がん登録

結果

1)PSA値は症例で中央値9.4(25パーセンタイル-75パーセンタイルは、5.4-18.6)、対照で1.2(0.7-2.1)。AUCは0.94(SE0.01)。
2)カットオフ値4.0μg/lとすると、50-59歳、60-69歳、70-79歳の感度は83%、85%、82%、特異度は98%、87%、81%。
3)年齢別のカットオフ値を最適の3.5μg/l、4.5μg/l、6.5μg/l、に設定した場合、感度は83%、83%、65%、特異度は97%、91%、94%となる。

不利益

記載なし。

研究全般に関するコメント

がん患者と検診受診者(前立腺がん除外)と組み合わせた仮想集団を対象とした検討。患者は検診、外来発見の両方を含む。また両群の年齢分布も異なる。
妥当性を検証するため、先行研究との比較を行っているが無症状の平均リスク集団を対象としたスクリーニングの精度ではないことに留意すべきである。

ページトップへ

ガイドライン解説

close-ico
カテゴリで探す
五十音で探す

診療ガイドライン検索

close-ico
カテゴリで探す
五十音で探す