有効性評価に基づく前立腺がん検診ガイドライン
文献ID:S0030654
PMID:
7543604
文献番号
58
AF
3
研究方法
検査精度
検査法
PSA(>6.0ng/ml単年度の値、2年間の変化velocity)・DRE・TRUS
対象数
3,526人に対して4,375回の検診が行なわれた。3種の方法でいずれも異常が認められなかった者は2,823人(normal subjectsと定義)。
対象集団の特性
50-79歳を対象。しかし40歳代と90歳代の希望者も含まれた。
対象集団の設定条件
群馬県内22地域。郵便と新聞で周知。
検診群における受診率・要精検率
記載なし(対象外項目)。
評価指標
感度・PPV
評価指標の把握
(おそらく)医療記録
結果
1)PSA、DRE、TRUSのPPVは40.0%、3.0%、3.8%。感度は80.4%、49.0%、45.1%であった。
2)すべての発見がんの病期は、stageB 60.8%、stageC 27.5%、stageD 11.8%であった。PSAにより発見されたがんの61%はstageBであった。
不利益
記載なし。
研究全般に関するコメント
1)3方法が全例に行われているわけではない。
2)biopsyは異常項目のあった566例中254例しか行われていない(44.9%)。
3)要精検者の精検受診率が50%以下の結果で、各方法の精度を評価することは困難。