有効性評価に基づく前立腺がん検診ガイドライン

文献ID:S0030647 PMID: 15090718

著者

Baade PD/Coory MD/Aitken JF

出典: Cancer Causes Control/ 15巻, 3号, 237-41頁/ 発行年 2004年

文献番号

51

AF

1

研究方法

時系列研究

検査法

PSA

対象数

24か国
(カナダ、米国、オーストリア、ベルギー、フィンランド、フランス、ドイツ、ギリシヤ、アイルランド、イタリア、オランダ、ノルウェー、ポルトガル、スペイン、スウェーデン、英国、ブルガリア、ハンガリー、ポーランド、ルーマニア、イスラエル、日本、オーストラリア、ニュージーランド)

対象集団の特性

50-79歳男性

対象集団の設定条件

先進国(24か国、Oliver SE, May MT, Gunnel D.International trends in prostate-cancer mortality in the 'PSA ERA'.Int J Cancer 2001:92;893-898と同じ対象)

検診群における受診率・要精検率

各国の検診受診率は不明。

評価指標

前立腺がん死亡(ICD9-185)

評価指標の把握

World Health Organization Mortality Database

結果

join point analysisによる解析。1979-2001年に、24か国中12か国(オーストラリア、カナダ、米国、オーストリア、フランス、アイルランド、ドイツ、イタリア、オランダ、スペイン、スウェーデン、英国)で年齢調整死亡率が減少に転じた。前立腺がん死亡の減少の要因として、治療法の変化とPSA検診の普及をあげている。アメリカ、イギリス、オーストリア、カナダ、イタリア、フランス、ドイツ、オーストラリア、スペインでは統計学的有意に死亡率減少。オランダ、アイルランド、スウェーデンでは減少傾向。PSAの実施率については入手不能と記載されている。

不利益

記載なし。

研究全般に関するコメント

対象となる24か国の死亡率の推移のみをみている。PSA検診の普及については、代替指標(罹患など)も用いていない。前立腺がん検診の効果について擁護的であり、罹患の変化に平行した死亡の減少を容認している。
前立腺がん検診の死亡率減少効果としては不十分であり、傍証。
Oliver SE, May MT, Gunnel D.International trends in prostate-cancer mortality in the 'PSA ERA'.Int J Cancer 2001:92;893-898と同じ方法(検討対象も同じ)を用いている。

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