有効性評価に基づく前立腺がん検診ガイドライン
文献ID:S0030643
PMID:
10691826
文献番号
47
AF
1
研究方法
時系列研究
検査法
PSA
対象数
不明(総罹患・総死亡数に記載なし)
対象集団の特性
50歳以上男性
対象集団の設定条件
Scotland(UK)
検診群における受診率・要精検率
記載なし(検診・診断の識別なし)。
評価指標
1981-1996年の前立腺がん罹患・死亡率(ICD-9 185)・生存率
評価指標の把握
前立腺がんの罹患(Scottish Cancer Registry)死亡(ICD-9 185)(General Register Office for Scotland による公式統計)TURP(NHS Scottish Morbidity Record 01)PSA(病院検査室の記録)
結果
50歳以上の前立腺がん罹患率(10万対)は、1981年142.0から1996年240.9まで増加した。なかでも、1992年から1993年に急増していた。一方、死亡率は1993年までやや増加したが、以降、横ばいで1996年にはやや減少した。1981年から1989年では、罹患とTURP実施率が相関していた(r=0.98、P<0.001)。1989年から1996年では、罹患とPSA実施率が相関していた(r=0.98、P<0.001)。罹患率/死亡率について、1994年から1996年と1984年から1986年を比較すると、格差は拡大していた。
生存率は1968-1987年では全年齢で横ばいだが1988-1992年に急激に増加した。
不利益
記載なし。
研究全般に関するコメント
罹患率は1994年をピークに上昇、死亡率は変化なし。PSA導入は1989年、1991-1999年PSA検査の捕捉率は83%、検査と検診に識別はされていない。罹患の増加は、TURPやPSAに起因する可能性が大きいが、死亡については不明。