有効性評価に基づく前立腺がん検診ガイドライン
文献ID:S0030642
PMID:
9713278
文献番号
46
AF
1
研究方法
時系列研究
検査法
PSA
対象数
1971-1995年 罹患数4,205人
対象集団の特性
45歳以上男性
対象集団の設定条件
Southeastern Netherlands
検診群における受診率・要精検率
1990年までPSAの導入なし(1990年=1,449件・1993年=13,506件、7%→22%に増加)。
評価指標
前立腺がん罹患率・死亡率
評価指標の把握
前立腺がん罹患率(Eindhoven Cancer Registry)・死亡率(Statistics Netherlands)
結果
年齢調整罹患率(10万対)は、1971年36から、1989年55に増加した。
この間、死亡率(10万対)にはほとんど変動がなかったが、55-64歳では1980年12から1989年25に増加した。
1990年以降、罹患率は急増(1995年80)、主として限局性の早期がんが増加した。
1993年以降の増加は、PSA検診によるところが大きい。
不利益
記載なし。
研究全般に関するコメント
1970年から1995年までの罹患率を見ると、特に65歳未満が着実に上昇。1992年以降PSA検診開始とともに、罹患率は急上昇。死亡率は55-64歳が1975年から1989年までに2倍に上昇するも以後横ばい。他の年齢階層はこの25年間で大きな変化はなし。前立腺がん検診導入で罹患は急増したが、死亡率は変化なし。検診は罹患の増加の要因だが、検診としての効果は不明。