有効性評価に基づく前立腺がん検診ガイドライン

文献ID:S0030639 PMID: 9695697

著者

Threlfall TJ/English DR/Rouse IL

出典: Med J Aust/ 169巻, 1号, 21-4頁/ 発行年 1998年

文献番号

43

AF

1

研究方法

時系列研究

検査法

PSA

対象数

不明(罹患・死亡数に記載なし)

対象集団の特性

50歳以上男性

対象集団の設定条件

Western Australia(1985-1996年)

検診群における受診率・要精検率

1993年よりMedicare導入。5,337件/月。

評価指標

前立腺がんの罹患・死亡

評価指標の把握

死亡・罹患(Western Australian Cancer Registry)

結果

前立腺がんの罹患(10万対)は、1985年42、1992年61、1994年134と増加し、1996年87に減少した。死亡率は、急激な増加や減少はなく、1985年から1996年まで毎年2.9%増加した。PSA検査は1995年5月まで増加し、以降減少した。PSA検査数と前立腺がん発見数は相関していた(P<0.01)。

不利益

記載なし。

研究全般に関するコメント

1993年以来、オーストラリアでは、Prostate Awareness Weekによる普及活動が行われている。1993年からは、Medicareでカバーされるようになった。
罹患率は1992年から急増し、1994年をピークに減少。死亡率は変化なし。Lead timeを考慮し、さらに長期の経過観察が必要であるとしている。
前立腺がん検診の死亡率減少効果を示す証拠としては不十分である。

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