有効性評価に基づく前立腺がん検診ガイドライン

文献ID:S0030631 PMID: 16829070

著者

Ciatto S/Gervasi G/Gorini G/Lombardi C/Zappa M/Crocetti E

出典: Eur J Cancer/ 42巻, 12号, 1858-62 Epub 2006 Jul 7頁/ 発行年 2006年

文献番号

35

AF

1

研究方法

コホート研究

検査法

PSA

対象数

6,861人のうち、検診参加2,662人、拒否3,448人、既往などで除外751人。

対象集団の特性

60-74歳

対象集団の設定条件

イタリア・フローレンス地方の中の郡部2ヵ所と都市部1ヶ所の住民。

検診群における受診率・要精検率

38.8%(2,662人/6,861人)

評価指標

死亡率 (前立腺がん、全死因)

評価指標の把握

地域がん登録、死亡記録、GPからの受診、既往歴など。

結果

研究開始後5年以上経過した後の前立腺がん死亡率(SMR)は、検診受診者では0.48(95%CI:0.26-0.83)、拒絶者で0.99(95%CI:0.69-1.37)であった。しかし、検診受診者全死因死亡率は、0.73(95%CI:0.67-0.77)。この結果は、スクリーニングの有効性を示すかもしれないが、「healthy screening bias」(スクリーニングに参加する者ほど、健康志向が高いという選択の偏り)かもしれないので、確かな証拠にはならない。

不利益

記載なし。

研究全般に関するコメント

著者の結論のとおり、スクリーニングに参加する者ほど、健康志向が高いという選択の偏りかも知れないので、明確な証拠にはならない点に注意が必要である。

ページトップへ

ガイドライン解説

close-ico
カテゴリで探す
五十音で探す

診療ガイドライン検索

close-ico
カテゴリで探す
五十音で探す