有効性評価に基づく前立腺がん検診ガイドライン
文献ID:S0030629
PMID:
16934392
文献番号
33
AF
1
研究方法
無作為化比較対照試験
検査法
PSA検査
対象数
検診群9,972人 対照群9,973人
対象集団の特性
男性 50-65歳
対象集団の設定条件
スウェーデン・ゴーテンデルクの住民。
検診群における受診率・要精検率
受診率75%
評価指標
転移がん発見数
評価指標の把握
がん登録
結果
10年間で、前立腺がんと診断されたのは検診群が810人、非検診群が442人であり、検診群が非検診群の1.8倍であった。
転移前立腺がんの症例数は検診群24人、非検診群47人であり、検診によって転移がんリスクは48.9%減少した(P=0.0084)。
検診群で診断された転移がん24人のうち、13人は検診未受診であった。
不利益
記載なし。
研究全般に関するコメント
1)検診による転移がんのリスク減少効果の可能性を示しているが、転移がんのサンプル数が少ない。 2)バイアスを回避するために、割付後にインフォームドコンセントを行っている。
3)代替指標であり、またM1が未確認なものも含む成績である。
4)両群における発見までの平均期間は示されていない。
5)代替指標による結果であることから、有効性評価の結論は出せない。