有効性評価に基づく前立腺がん検診ガイドライン

文献ID:S0030628 PMID: 15548438

著者

Sandblom G/Varenhorst E/Löfman O/Rosell J/Carlsson P

出典: Eur Urol/ 46巻, 6号, 717-23; discussion 724頁/ 発行年 2004年

文献番号

32

AF

1

研究方法

無作為化比較対照試験

検査法

DRE(1987,1990)・DRE+PSA(1993,1996)

対象数

検診群1,494人 非検診群7,532人

対象集団の特性

男性 50-69歳

対象集団の設定条件

スウェーデン ノルコーピング

検診群における受診率・要精検率

受診率:1987年77.8%(1,161人/1,492人)、1990年70.2%(957人/1,363人)、1993年74.0%(895人/1,210人)、1996年73.6%(446人/606人)。
精検受診率:不明

評価指標

死亡数・生存率

評価指標の把握

South-East Region Prostate Cancer Register

結果

追跡人年が記載されていないが、両群の前立腺がん死亡数を登録人数で割ったものとの間には差が無く、本文中にも死亡率には差がなかったと記載されている。15年間の経過観察中、検診群からは85人(5.7%、うち42人は中間期がん)、非検診群からは292人(3.8%)の前立腺がんが発見された。発見がんのうち、局在がんは検診群48人(56.5%)、非検診群78人(26.7%)であった。前立腺がん患者の前立腺がん・全死因の生存率は両群で差がなかった。

不利益

記載なし。

研究全般に関するコメント

1)無作為割付が適切に行われておらず、割付予測が可能である。
2)検診群・非検診群の前立腺がん死亡が示されているが相対リスクを算出しておらず、生存率解析の結果から最終的な結論を導きだしている。
3)前立腺がん死亡(対1,000)は検診群13.4、非検診群12.9で有意差なし。
4)全死因死亡のデータは発見がん患者に限られており、各群の全死亡ではない。
5)研究の前半はPSAが実施されていない(DREのみ)。
6)発見例の48.8%が待機療法(Expectancy)。
7)1987年より開始し、2003年まで追跡。ケベック研究とほぼ同時期の研究。

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