有効性評価に基づく前立腺がん検診ガイドライン

文献ID:S0030626 PMID: 15042607

著者

Labrie F/Candas B/Cusan L/Gomez JL/Bélanger A/Brousseau G/Chevrette E/Lévesque J

出典: Prostate/ 59巻, 3号, 311-8頁/ 発行年 2004年

文献番号

30

AF

1

研究方法

無作為化比較対照試験

検査法

DRE・PSA

対象数

検診群31,133人 非検診群15,353人 (2:1)

対象集団の特性

45-80歳

対象集団の設定条件

一般人口 (ケベック、カナダ)

検診群における受診率・要精検率

検診群に割り付けられた者のうち23.6%が受診、要精検率は不明。

評価指標

前立腺がん死亡率

評価指標の把握

死亡登録 (Death Registry of the Health Department of the Province of Quebec)

結果

検診群のコンプライアンスが極端に低かったため、無作為割付を放棄し、検診群のうち検診を実際に受診した7,348人と対照群のうち検診を受診しなかった14,231人を新たにコホートと定義し直して、両者の前立腺がん相対死亡率比0.38(98%CI:0.20-0.73)をもって、受診者における前立腺がん死亡率が有意に低下したと著者は報告している。

不利益

記載なし。

研究全般に関するコメント

本論文は文献31の第2報で、11年間の追跡結果である。論文中の解析は、両群の比較性を棄却したものであり、RCTの結果ではない。無作為化比較試験の標準的方法であるintention-to-treat解析ではRR=1.01(0.76-1.33)であり、死亡率減少効果を認めないRCTの研究結果である。

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