有効性評価に基づく前立腺がん検診ガイドライン
文献ID:S0030622
PMID:
15017125
文献番号
26
AF
1
研究方法
症例対照研究
検査法
多くがDRE (PSAも含む)
対象数
症例群(前立腺がんで死亡)171人、対照群342人、1:2でマッチング。
対象集団の特性
症例群/対照群:1992-1999年に死亡した者(ケース、45-84歳)と同一の性、年齢、保険プラン、加入日、期間をマッチさせた対照者。
対象集団の設定条件
KPNW(ノースウェスト・カイザーパーマネント)の会員で、無作為抽出された者。
検診群における受診率・要精検率
受診率:症例群74.6% 対照群74%
評価指標
死亡率(症例群/対照群のオッズ比)
評価指標の把握
ヘルスプランがん登録の記録コードの正確さを担保するため、カルテと死亡診断書を再検討。
結果
DREあるいはPSAいずれかの検診を受けた場合のオッズ比は0.70(95%CI:0.46-1.1)。
スクリーニングの大半はDREであり、PSA単独の評価はできなかった。
不利益
記載なし。
研究全般に関するコメント
オッズ比 0.70、95%信頼区間が 0.46-1.1であり、有意差はないが、死亡率を30%低下させるかもしれない。
サンプル数が増えれば、有意差が認められる可能性はある。
バイアス、交絡因子を調整しており、よく吟味された症例対照研究と思われる。