有効性評価に基づく前立腺がん検診ガイドライン

文献ID:S0030620 PMID: 1675379

著者

Friedman GD/Hiatt RA/Quesenberry CP Jr/Selby JV.

出典: Lancet/ 337巻, 8756号, 1526-9頁/ 発行年 1991年

文献番号

24

AF

1

研究方法

症例対照研究

検査法

DRE

対象数

症例群(遠隔転移した前立腺がん患者)139人 対照群139人

対象集団の特性

症例群は平均69.4歳(39-95歳)、対照群は平均69.1歳(40-93歳)。転移性前立腺がん患者(ケース)と誕生日、郵便番号、プログラム参加の日が近いという条件でマッチさせた対照者(転移性前立腺がんでない者)。

対象集団の設定条件

米国、サンフランシスコ湾岸のKPNW(ノースウェスト・カイザーパーマネント)の会員。

検診群における受診率・要精検率

10年間で症例群は2.45回、対照群は2.52回受診。
DREによるスクリーニングは症例群69.7%、対照群70.6%。

評価指標

転移がん。

評価指標の把握

KPNWのがん登録。医療記録。

結果

スクリーニングとして直腸診を1回以上受診した者における転移性前立腺がんの(人種で調整した)相対危険度は、0.9(95%CI:0.5-1.7)であった。スクリーニングあるいは何らかの症状受診のための検査とした場合の相対危険度は0.7(95%CI:0.5-1.7)である。

不利益

記載なし。

研究全般に関するコメント

1)ルーチンの直腸診スクリーニングは、転移性前立腺がんを予防する効果がほとんどないように思える。
2)スクリーニングの対象としては不適切と考えられる高齢者が含まれている(39-95歳)。

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